健大高崎、粘りあと一歩 秋季関東高校野球決勝
第77回秋季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催)の決勝が4日、横浜市の保土ケ谷球場であり、健大高崎(群馬1位)は横浜(神奈川1位)に延長タイブレークの末、3―4でサヨナラ負けした。準優勝で、明治神宮大会出場はならなかった。 【写真】力投する健大高崎の石垣元気=2024年11月4日午前10時38分、横浜市保土ケ谷区花見台のサーティーフォー保土ケ谷球場、中沢絢乃撮影 ◇ 健大高崎のエース石垣元気(2年)は延長十回裏、再びマウンドに上がった。失点すればサヨナラ負けが決まる。「絶対に抑えないと」と最後の力を振り絞って投げたが、打球は内野手の頭上を越えていった。スタンドが相手への大歓声で沸き立つ中、その場に立ち尽くし、肩を落とした。 夏の全国高校野球選手権大会から背番号1に。新チームになってから「今まで以上に、背番号1を背負う責任や自覚が生まれた」と実感している。今秋は150キロ台の速球を武器に、チームの躍進に貢献した。 この日は変化球でかわしつつ、強みの直球を生かして前半は無失点。七回表には自らの適時打で2点を勝ち越した。 だが、その裏に2二塁打を浴びて同点に追いつかれた。いったん左翼に回り、重圧のかかる延長でマウンドを託されたが、チームを優勝に導くことはできなかった。 「ボールの質がまだまだ足りなかった」と石垣。来春の選抜出場が有力だけに、この冬は「選抜優勝だけを見て、連覇を目指して一から頑張っていきます」。(中沢絢乃)
朝日新聞社