【新NISA】「毎月1万円」ぐらいなら積立投資できそうなんですけど…あんまり意味ないですか?利回りごとに20年後の資産額をシミュレーション
新NISA制度をおさらい
まずは、最近資産運用を始めるうえで利用する人が多い「NISA」とはどのような制度なのか確認しておきましょう。 NISAとは2014年から開始された「少額投資非課税制度」です。 通常、投資で得られた売却益や配当金などの利益には20.315%の税金が課されますが、NISA口座を活用することで一定枠までの利益が非課税になるのです。 2023年までは、「一般NISA」と「つみたてNISA」の2種類に分かれ、どちらかを選択する必要がありました。 しかし、2024年から開始された新NISAでは「成長投資枠」と「つみたて投資枠」が設けられ、「一般NISA」と「つみたてNISA」が一本化され、非課税保有限度額なども大幅に拡大されます。 口座開設期間や非課税保有期間が無期限になったことから、今までと比べて以下のようなメリットが増えました。 ・いつでも口座開設できる ・期限を気にせずに投資できる ・自由度の高い運用ができる NISAは自身で判断して投資を行うことが多いため、投資経験が浅い人は、判断が難しく感じてしまうこともあるかもしれません。 では、比較的無理のない範囲と考えられる「月1万円」という金額を、20年間「ほったらかし投資」したとしても資産は増えるのでしょうか。 次章では利回り3%・5%・10%のシミュレーション結果を掲載します。
【ほったらかし投資シミュレーション】「月1万円」が20年後にはいくらになる?
では、さっそくシミュレーション結果を見てみましょう。 月1万円を20年間積立投資した場合、元本240万円からどれくらい資産を築けるのでしょうか。 今回は利回り3%・5%・10%で比較しています。シミュレーションの結果は以下のとおりです。 ●月1万円の積立投資をした場合の20年後の資産評価額 資産評価額(運用収益) ・利回り3%:元利合計328万3000円(運用収益88万3000円) ・利回り5%:元利合計411万円(運用収益171万円) ・利回り10%:元利合計759万4000円(運用収益519万4000円) 年率10%の投資利回りを前提とした場合、毎月1万円でも20年間コツコツ投資すれば約760万円の資産を作ることができます。 この時、投資金額の合計は240万円、投資利益は約519万円のため、税金額は課税口座なら税率が約20%かかりますが、新NISA口座なら0円です。 なお、今回のシミュレーションは利回りが安定していることを前提に作られています。 投資信託などを用いた資産運用にはリスクがあり、目標時点でマイナスになっている可能性があることも視野に入れておきましょう。