ダカールラリー2025、ステージ1はトヨタのセス・キンテロが勝利! 史上最年少勝利の記録刻む
サウジアラビアを舞台に2025年のダカールラリーが開幕した。全499kmで争われるステージ1では、トヨタのセス・キンテロが勝利し、総合首位につけた。 ダカールラリーは1月3日に短い走行距離のプロローグステージが実施。4日のステージ1から、いよいよ本格的にダカールラリーがスタートしていった。 ステージ1が始まるとゲラン・シシェリ(X-Raidミニ)が序盤に速さを見せ、最初のチェックポイントでは1分以上のリードを築いて見せた。 ただシシェリの背後からはTOYOTA GAZOO Racing、そして同陣営のオーバードライブら多数のドライバーが猛追。Mini JCW Rally 3.0iを走らせるシシェリの後ろに4台のハイラックスT1+が連なって走った。 151km地点までにトヨタのルーカス・モラエスとサウド・ヴァリアワがシシェリを追い抜き、更にシシェリは次のチェックポイントでは同じくトヨタのガイ・ボッテリルの後ろに下がった。 ただシシェリはそこでやられっぱなしということはなく、ステージ後半ではトヨタ勢に反撃。モラエスとステージ優勝を争うところまで舞い戻ると、そのままモラエスを突き放した。 しかしこれでシシェリがステージウィン、とはならなかった。 後述のモラエスの順位ダウンもあり2番手フィニッシュとなったトヨタのセス・キンテロに対し、レースオフィシャルはステージの中でクラッシュした他ドライバーのアシストのために停止して費やした95秒間を功績と認め、ステージ時間を短縮する裁定を下したことが影響し、ステージ1はキンテロの勝利となったのだ。 キンテロはこの勝利によって、ダカールラリー最高峰クラスのステージ勝利における史上最年少記録を更新した。 なおステージ優勝も争ったモラエスだが、終盤では翌日以降に行なわれる48時間クロノステージを見越してスタート位置の調整のために戦略的にストップ……ポジションを調整し、ステージ8位でのフィニッシュとなった。 ダカールラリー連覇を目指しているカルロス・サインツ(フォード)も、モラエス同様にステージ2を見越してポジションを調整する場面があり、最後は7位でステージをフィニッシュした。 今季、ダカールラリーで二輪から四輪へと転向した2度勝者のトビー・プライス(オーバードライブ)は、モラエスの後ろ9位でステージ1を走りきった。 なお1月5~6日にかけて行なわれるダカールラリーのステージ2は、2日間947kmにわたって争われる。外部からのサポートが認められない、非常に厳しいマラソンステージとなっている。
Rachit Thukral