コスパ抜群!? 公道もサーキットもこれ一台で遊べる! 人気ミドルスポーツ、ヤマハ「YZF-R7」とカワサキ「ニンジャ650」を比較してわかった個性の違いとは
ライバルだからこそ違う特性を作り込んだ
排気量に約30ccの差がある両車のエンジンですが、それ以上に興味深い特性の違いがあります。 ニンジャのほうは最大トルクの発生回転数と最高出力の発生回転数が近いのですが、R7のほうはその幅がより広いのです。
つまり、低速域での加速が良くさらに上まで回しても使えるエンジンだということになります。アクセルを開けた以上にパンチのある加速を体感できるのではないでしょうか。 一方のニンジャは、アクセル操作に素直に追従するエンジンといえそうです。 サーキットを走ったとしても、変な回り方をせず扱いやすいエンジンではないでしょうか。 YAMAHA YZF-R7 エンジン形式:水冷直列2気筒DOHC4バルブ 排気量:688cc 最高出力:54kW(73PS)/8750rpm 最大トルク:67Nm(6.8kgm)/6500rpm トランスミッション:6速MT KAWASAKI NINJA 650 エンジン形式:水冷直列2気筒DOHC4バルブ 排気量:649cc 最高出力:50kW(68PS)/8000rpm 最大トルク:63Nm(6.4kgm)/6700rpm トランスミッション:6速MT ※ ※ ※ 価格は両車同じといって良いでしょう。 しかし、エンジンとシャシがMT-07のキャリーオーバーといえ、各所に最適化を施したR7がこの価格に抑えられているのは驚きです。 ニンジャを相当意識している勝負価格といっても良さそうです。 逆にいえば、ニンジャをライバル視しているからこそ、これまで比較してきた差を“作り込んだ”のではないでしょうか。 しかし、両者に共通しますが、100万円ほどで公道を楽しく走れ、その気になればサーキットにも持ち込めるバイクというのはコストパフォーマンスに優れているといえないでしょうか。 パワーは十分にあり、初心者でもアクセルを全開にする快感を味わえます。さらにタイヤをはじめとした消耗品のコストも抑えることができます。 スポーツは勝利を競うものですが、楽しむことを忘れてはいけません。 YAMAHA YZF-R7 車両本体価格:105万4900円 KAWASAKI NINJA 650 車両本体価格:106万7000円
Peacock Blue K.K.