ディオールは、ヌレエフ&アーカイブへの思いを凝縮──特集:ロングかショートか。2024-25年秋冬のアウター選びはどっちだ?
ルドルフ・ヌレエフのスタイルをアーカイヴと融合させたコレクション。ミリタリーベースを筆頭に、適度にラギッドなムードが漂うエレガントなアウターが登場する。 【写真を見る】それぞれのプライスとディテールをチェック!
ダンサーを讃えるコレクション
今季のキーインスピレーションの一つに、男性バレエダンサーのルドルフ・ヌレエフの装いと、ブランドのアーカイブとを融合させて表現しているディオール。アウターでは、ヌレエフのオフステージのウェアをベースに、オートクチュールの意匠を引用したジャケットなどがお目見え。また、キム・ジョーンズのクリエイションの真骨頂であるミリタリーやスポーツ要素を加味したアイテムにも注目だ。 ■“Christian Dior Couture” NYLON BOMBER JACKET ブラウンナイロンのジップアップブルゾン。ポイントの一つである、立体的なシルエットを実現する背面に施したガセットは、オートクチュールから引用したディテールだ。スタイリングの幅を広げるダブルジップ仕様で、胸元にはトーンオントーンの”Christian Dior Couture”シグネチャーが刺繍で施されている。 ■“Christian Dior Tag” HOODED COAT ブラックのコットン混素材を駆使し、メゾンのシグネチャーにトレンド感をプラスしたフィッシュテールパーカ。背面にあしらったコントラストのある白の” Christian Dior Tag”刺繍に加え、サイドジップとフラップポケット、さらにはドローストリング付きフードでアクセントを添えている。 ■COTTON SILK COAT トレンド感のあるルーズフィットのシルエットが魅力的な、グレーのコットン&シルク仕様のコート。背面の取り外しが可能な同系色のマーチンゲールベルトは、イヴ・サン=ローラン期のディオールのアーカイブからサンプリングしている。今季はバレエダンサーであるルドルフ・ヌレエフの装いとメゾンのアーカイブから着想を得ており、同ジャケットはヌレエフのパーソナルな装いをベースに、メゾン創設初期のアーカイブのディテールを落とし込んでいる。 ■“Christian Dior Couture” LEATHER BOMBER JACKET ルドルフ・ヌレエフの舞台裏の装いに着想を得た、スムースカーフスキンのレザーブルゾン。背面の立体的なダーツのディテールは、ムッシュ ディオールが手掛けた1952年春夏 オートクチュール コレクション「シャミール」から引用したもの。ラギッドなムードの中に、オートクチュールのディテールを落とし込んだ。胸元には”Christian Dior Couture”のロゴをデボス加工で施している。 ■クリスチャン ディオール TEL:0120-02-1947
文・オオサワ系、森下隆太 写真・高橋絵里奈 スタイリング・安倍拓志 編集・岩田桂視(GQ)
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