海外企業運営のホテル予約サイトでトラブル増加中! 高額なキャンセル料は払わなければいけないの?
旅行や仕事などで海外に出掛ける際、海外企業が運営するホテル予約サイトから申し込む人もいるのではないでしょうか。国民生活センターの越境消費者センターによると、ここ数年、海外企業運営のホテル予約サイトに関するトラブル相談が多く寄せられているそうです。 そこで、どのようなトラブルがあるのか、回避するためにはどうすればよいのかを紹介していきます。あわせて、高額なキャンセル料の請求に対して、応じなければならないのかということについて解説していきます。
起こりやすいトラブルと対策とは?
海外企業運営のホテル予約サイトの多くは、国内の旅行代理店が提示する予約条件と異なる場合があります。 その一つとして、料金が安い代わりにキャンセルや変更などが一切できないことが挙げられます。そのため、「あとで日程を変更しようとしたができなかった」「2ヶ月以上先のホテル予約の取り消しなのに、キャンセル料金を取られた」などのトラブルが報告されています。 ホテル予約サイトに変更・キャンセル不可と記載されていれば、2ヶ月以上先のホテル予約のキャンセルであったとしても、キャンセル料を支払わなくてはなりません。どこに条件が記載されているのかが分からない場合は、予約を取る前にサイト運営会社に確認するようにしましょう。条件が理解できないようであれば、外国語が分かる人に読んでもらうようにしましょう。 また、「モーニング〇円別途」など「別途」という表現は「注文しなければ料金はかからない」「別途必ず料金がかかる」というように捉え方が分かれます。このような場合も、トラブルを防ぐためにどういう意味なのか、必ずサイト運営会社に確認するようにしましょう。 表示されている料金にも、注意が必要です。まず、消費税やサービス税といった税金が含まれているかどうかを確認しましょう。というのも、他のホテルよりも安く見せるために、わざと税抜き料金を表記しているところもあるからです。税が含まれるかどうかで料金はずいぶん変わります。 次に、現地通貨の日本円参考料金となっているかを確認しましょう。この場合、あくまでも今日現在の為替レートによる表示料金のため、確定料金ではありません。現地に行っていざ支払う段階になって、料金が上がる可能性があります。 海外企業運営のホテル予約サイトを利用しても、日本のホテルの予約だから安心と思われるかもしれませんが、それは間違いです。国内の旅行代理店を通して予約する場合とは、異なるトラブルが発生する可能性があります。 というのも、海外企業運営のホテル予約サイトの場合、問い合わせ窓口は日本ではなく海外になるからです。そのため、日本人スタッフが対応してくれるとはかぎりません。問い合わせをしても、日本語が通じない可能性があります。そのうえ日本とは違い、きめ細かなフォローも期待できないでしょう。
2ヶ月以上前の取り消しでも予約時の条件次第でキャンセル料は発生してしまう
海外企業運営のホテル予約サイトは、国内の旅行代理店の条件とは異なる場合が多々あります。そのため、変更・返金不可と記載されていれば、2ヶ月以上先のホテル予約のキャンセルであったとしても、キャンセル料を支払わなくてはなりません。 海外企業運営のホテル予約サイトを利用する場合は、事前に規約にしっかり目を通し、分からないことは確認するようにしましょう。そうすれば、トラブルを避けることができるはずです。 出典 国民生活センター 越境消費者センター 相談事例 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部