【ハイライト動画あり】東京サントリーサンゴリアス、62-0でリコーブラックラムズ東京に圧勝
接点、FWのフィジカルが強い相手に対して、敢えてサンゴリアスが掲げたテーマは「フィジカルバトル」だった。その言葉通り、接点での争いに勝ち、テンポよくボールが動くと、序盤からホストのサンゴリアスが主導権を握る。
前半2分にSO高本幹也のPG(ペナルティゴール)で先制すると、6分にはラインアウト起点にボールを展開し、最後はWTB尾崎泰雅が左隅にトライを挙げて、8点をリードする。さらに16分にはボールを継続して、最後はFB松島が相手のタックルをかいくぐって中央右にトライを挙げて17-0。
ブラックラムズがミスや反則で、なかなか効果的な攻撃ができない中、サンゴリアスは残り10分間でラインアウトからキャプテンHO堀越が連続トライを挙げ、サンゴリアスが29-0と大きくリードして前半を折り返した。
後半に入ると、ブラックラムズも敵陣に入ってチャンスを作るが、トライを決めることができない。すると、9分にはサンゴリアスが、FB松島の50-22キックから敵陣ゴール前に迫り、ラインアウトからHO堀越がトライを挙げてハットトリックを達成した(34-0)。
その後もサンゴリアスは攻撃の手は緩めることなく、14分には途中出場のWTB江見翔太がトライ。27分にはリーグワンデビューとなったSOサンチェスからFB松島にボールが渡り、40m走りきってトライ。試合終盤にはラインアウトからLOハリー・ホッキングス、途中出場のHO呉季依典が2トライを挙げた。
結局、前後半で9トライの猛攻を見せたサンゴリアスが、62-0でブラックラムズに零封し、勝利を収めた。POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)には2本のトライを挙げたサンゴリアスのFB松島が輝いた。「プランとして用意したものを出せた試合。その状況に合わせたアタックができた。(POMは)2個目のトライで、僕かなと思った」。
しっかりと、3トライ以上差のボーナスポイントを獲得し、勝ち点を29と伸ばしたサンゴリアスの田中監督は「プランを本当に遂行できたと思う。ディフェンスの強いリコーに、62点もそうだが、零点というところに価値がある勝利」。