【解説】「マイナス金利政策」解除 銀行預金や住宅ローン…私たちの生活はどう変わる?
■円安による物価高に歯止めは… 今後の日本経済は?
渡邊キャップ 「そしてもうひとつ、わたしたちに身近なところの変化では、日銀の政策転換によって今後金利が上がっていけば、いまの過度な、行きすぎた円安による物価高にも歯止めがかかる可能性があります」 藤井キャスター 「今回、金利を上げても、物価以上に賃金が上がっていくような良い経済の流れをつくることはできるんでしょうか?」
渡邊キャップ 「まさにそこが日銀の腕の見せどころで、日銀は今回のように金利を上げたり、また下げたりしながら、いい循環を維持するようお金の流れの調節をしているんですが、植田総裁は会見で今後の金利見通しについて『当面、緩和的な金融環境が継続すると考えている』『急激な(金利の)上昇は避けられるとみている』と話しました」 「つまり、いまの良い流れを維持していくために、マイナス金利を解除しても今のところは金利が低い状況を続けていきますよ、ということなんです」 「ただ、経済の好循環をつくり出したり、それを維持したりすることは、実は日銀の金融政策だけではできないものなんです。政府もしっかり成長戦略を示す。そして企業も生産性を上げていく必要があります。マイナス金利は解除されましたが、日本経済はこれからがまさに正念場といえると思います」