【解説】「マイナス金利政策」解除 銀行預金や住宅ローン…私たちの生活はどう変わる?
■銀行預金の金利は上がるのか?
藤井キャスター 「金利と私たちの生活の結びつきを感じるのは、なかなか難しいとは思いますが、たとえば銀行に預けているお金、預金の金利は上がっていくものなんでしょうか?」 渡邊キャップ 「そこは気になるところですね。きょう(19日)、ある銀行のトップに密着して、直接聞いてきました」
東京スター銀行 伊東武頭取 「非常に期待感が大きいと思います」 ――預金金利はどうなる? 東京スター銀行 伊東武頭取 「銀行によってはいろんな戦略を取りやすくなると思います。より預金金利の条件の良い銀行が選ばれるのではないかと」
渡邊キャップ 「取材した東京スター銀行は、実は去年の9月に、他の銀行より先に普通預金の金利を条件つきで0.25%まで引き上げています。これは1万円を1年預けると25円もらえるという計算ですが、一方、メガバンクの普通預金金利はこれまで0.001%でした。なので、単純計算で(金利が)250倍。これで顧客も増えたんです」 「今回、日銀の利上げ幅は0.1%で、植田総裁も会見で、預金の金利が『大幅に上昇するとはみていない』と話したのですが、今後、日銀がこの金利をさらに、徐々に引き上げていけば、預金の金利も少しずつではありますが、上がっていくことが考えられます」 藤井キャスター 「具体的には、ほかの銀行の動きはあったんでしょうか?」 渡邊キャップ 「みずほ銀行も普通預金と定期預金の金利の引き上げを行う予定だと発表しました。時期やどれくらい上げるかは発表していないです」
■住宅ローンの金利も上がるのか?
陣内貴美子キャスター 「もうひとつ、みなさんが気になるのは、住宅ローンの金利だと思うんですが、こちらはどうなんでしょうか?」 渡邊キャップ 「住宅ローンには固定型と変動型の2種類がありますが、およそ7割の人が変動型のローン金利を選んでいます。これについて住宅ローンアナリストの塩澤崇さんに聞きますと『今回の利上げでも、新規に住宅ローンを借りる場合の変動型金利は、上がったとしても0.1%程度で、いままでの流れに大きな変化はありません。しかも、すでに返済を行っている途中の人の金利は上がらない可能性もある』というふうに分析していました」 陣内キャスター 「では急激に変わることはない、と安心していいですか?」 渡邊キャップ 「その方向だということです」