すっぽりソテツ冬の装い 防寒対策にこも巻き/京都府福知山市
本格的な冬の到来を前に、京都府福知山市猪崎の三段池ラビハウス植物園(芦田修司園長)は2日、玄関前のソテツのこも巻きをした。雪や寒さから守るため、わら製のこもで根元から先端までをすっぽりと覆い、冬支度を整えた。 ソテツは国内では九州などの暖かい地域で自生しており、寒い地域では防寒対策が必要だという。同園では、1994年の開園当初から植えられていて、毎年この時期にこも巻きをしている。 作業には職員10人ほどが参加。覆いやすいよう、不要な葉を切り取ったあと、株から枝分かれしたものを含めた9本のソテツに、協力しながらこもを巻きつけ、縄で固定した。先端から伸ばしたロープを施設の屋根にくくりつけ、雪の重みで倒れないよう対策もした。 こもは来年3月初旬まで巻いておく。芦田園長は「ソテツを守るため、今年も職員が頑張ってくれました。ソテツの姿を見て、冬の到来を感じてほしい」と話していた。