台風10号の記録的な大雨で各地で被害 国東市国見では72時間雨量が448ミリで観測史上最大 大分
30日朝、大分県内に最接近した台風10号。記録的な大雨となり各地で被害が広がっています。 【写真を見る】台風10号の記録的な大雨で各地で被害 国東市国見では72時間雨量が448ミリで観測史上最大 大分 台風10号は、午後3時には愛媛県松山市の西にあって、1時間に15キロの速さで東北東に進んでいます。 台風は30日朝、県内に最接近し、降り始めからの雨量は由布市湯布院町で638ミリ、佐伯市で615.5ミリを観測。国東市国見では72時間雨量が448ミリで観測史上最大を記録しました。この影響で4つの市に警戒レベル5の緊急安全確保が発表されましたが、現在は解除されています。 (高橋宏明記者)「台風の影響で山から大量の土砂があふれだしフェンスを破って高速道路の本線まで流れ込んでいます」 大分自動車道の由布岳パーキングエリアの近くでは大規模な土砂崩れが発生しました。目視や地図で確認したところ、土砂は片側2車線の幅およそ15メートル、300メートルから400メートルにわたってふさいでいて、中央分離帯のガードレールも埋まりました。 県によりますと、県内ではこれまでに男女2人がけがをしたほか、国東市や杵築市など、7世帯12人が孤立しています。また、床上浸水など建物被害が116棟で確認されたほか、道路被害は最大286件に上りました。 県内は台風が通過したものの、風速15メートル以上の強風域に入っていて、引き続き、土砂災害に厳重な警戒、低い土地の浸水や河川の氾濫に警戒が必要です。
大分放送