「オゼンピック」のノボ、米に新たな生産施設計画-6500億円投資
(ブルームバーグ): デンマークの製薬会社ノボ・ノルディスクは、米国で41億ドル(約6550億円)を投じて生産施設を新設する計画だ。ノボの2型糖尿病治療薬「オゼンピック」や肥満症治療薬「ウゴービ」の価格を巡る不満が高まる中、自社最大の市場である米国で設備投資を拡大する。
ノボはノースカロライナ州クレイトンに新たな施設を設ける。薬剤充填(じゅうてん)や消費者向け準備の最終工程向けで140万平方フィート(約13万平方メートル)のスペースを追加することで、米国での生産施設面積は倍増する。 新たに1000人を雇用することになると24日に明らかにした。
生産施設新設は、オゼンピックとウゴービの供給拡大に向けた数十億ドル規模の投資の一環。ノボは今年約68億ドルの設備投資を現時点で計画していると表明した。2023年の39億ドルから増やす。
米国では両医薬品のコストについて批判が高まっている。成人の約4人に3人が過体重または肥満という太り過ぎの割合が高い上に、薬価が他国・地域より高いことから、米国は減量薬で最大の市場となっている。
原題:Ozempic Maker Novo Plans Another $4.1 Billion US Factory (1)(抜粋)
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Naomi Kresge