<春に挑む>選手紹介 二松学舎大付・辻大雅 /東京
◇不屈の闘志、左腕復活 二松学舎大付 辻大雅(たいが)(2年) 制球力に定評がある左腕投手。昨年春、練習試合で左肘を負傷してしまい、1年近く戦線を離脱した。 治癒するまで、励ましてくれたのは兄の誠馬さん(19)だった。「けがが治ったらもう一度、投げられる。諦めるな」。誠馬さんは高校卒業後、神奈川県の独立リーグでプレーしていたが、けがで昨春、退団した。「弟には自分と同じ思いはしてほしくない」という願いがあった。 投げられない間は、兄の助言を受けて走り込みや筋力トレーニングなど投球以外の練習に励んだ。今年1月から投球練習を再開し、2月にはチーム内の紅白戦に登板できるようになった。「久しぶりのマウンドは楽しい」。不屈の闘志でセンバツに挑む。【加藤昌平】 ……………………………………………………………………………………………………… (1)左投げ左打ち(2)183センチ、80キロ(3)湘南ボーイズ(神奈川)(4)チームのために、どんな場面の登板でも全力で投げきりたい。 ◇ 二松学舎大付は選手変更届を提出し、中川龍斗投手(1年)に代わって辻大雅投手(2年)が出場する。