【日本三大名城】大阪城の建築費は「781億円」!? 天守閣の復興にはいくらかかった? 費用を紹介
大阪の観光名所で、大阪のシンボルともいえる「大阪城」。歴史と美しさを兼ね備えた日本を代表する名城のひとつです。荘厳なそのたたずまいは、訪れた人々を常に魅了しています。 かつては戦国時代の要塞として建築された城ですが、当時の建築にはどのくらいの費用がかかったのでしょうか。本記事では、大阪城の建築費は現在の価格に照らし合わせるといくらくらいであったのかを検証していきます。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
大阪城の歴史
大阪城を築いたのは、安土桃山時代に農民から関白の座まで上り詰めた天下の出世頭である、豊臣秀吉です。1583年から築城を開始し、当時完成した城は非常に豪華絢爛であったと言われます。 しかしながら1615年の夏の陣での炎上、1665年の落雷、1886年の明治維新での焼失、第二次世界大戦での空襲など、さまざまな理由で天守閣をはじめとした建物が崩壊してしまいました。消失や崩壊のたびに再興され、現在の大阪城は「平成の大改修」により再興・復元されたものです。また2006年には日本100名城にも選定されています。
1583年当時にはいくらかかったのか
1583年から15年もの年月をかけて作られた大阪城ですが、その作業はすべて職人の手作業によるものです。建設当時には莫大な費用がかかったことが推測されますが、具体的にいくらかかったのかが分かる正確な資料は残っていません。しかし大手ゼネコンが「もしも今の価値で建設をおこなったらいくらかかるのか」を試算したことがあります。 その試算によると、建設に必要な人数(最盛期)は石工80~100人、土工300~400人、必要な重機はショベルドーザー約10台、トラッククレーン約30台となっています。 現代の建築でいえば超高層ビル1棟の建設費に相当する天守閣、各御殿、その他(門、塀など)の建築費には合計221億円かかり、土木工事として堀の堀削・地盤整備に50億円、石垣工事に510億円が必要であるとのことです。 つまり現在、一から大阪城を建築すると約781億円もの費用が必要ということになります。