【衆院選】“短期決戦”迫る中で「打倒・自民」掲げる野党の思惑は…前回選“共闘”実績も今回は?(静岡)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
石破首相のもと自民党が新体制を整え、衆院選に打って出ようという中、気になるのは野党の動きです。 10月1日、立憲民主党の野田代表は、石破総理が衆議院の解散を急いだことに「国会での議論から逃げた」と批判しました。 (立憲民主党 野田 佳彦 代表) 「ルールを守る自民党と言って、自分が言ってきたことを守らない。とっとと逃げてしまうということに対して、私は深い失望をおぼえています」 石破首相があいさつに訪れると…。 (立憲民主党 野田 佳彦 代表) 「臨時国会は会期延長もできますので、ぜひいい議論をしましょう」 (石破 茂 首相) 「いい議論をしましょう」 直接、釘を刺しました。とはいえ、想定される衆院選の投開票までは1か月を切るなか、与党を迎え撃つ”野党の共闘体制”がどうなるかに関心が高まっています。 これは、3年前の前回選で、静岡県内の選挙区ごとに立候補者の政党をまとめたものです。野党間の連携もあり、3区・7区・8区の3つの区で与野党一騎打ちとなりました。一方、2024年の衆院選で、現時点での立候補予定者の政党をまとめたものです。前回選では立憲民主党と共闘関係にあった共産党ですが、今回はすでに4つの区で立候補を立てると表明。6区以外では、複数の党が候補者を擁立していることが分かります。 先週、会見を開いた共産党県委員会の渡邉副委員長は、「安全保障関連法で摩擦が生じ、共闘関係が揺らいだ」と話し、積極的に候補者を擁立する考えを示しました。 (共産党県委員会 渡邉 浩美 副委員長) 「共闘関係が揺らいでいるということで(候補者を)積極的に立てていく。全ての区で擁立を目指す。半分擁立したので残り半分も全力で選考を進めているところ」 また、日本維新の会の馬場代表も、1日、会見を開き、”すでに候補者を擁立している選挙区”での野党間での候補者調整には否定的な考えを示しました。 (日本維新の会 馬場 伸幸 代表) 「野党を一本化するということになると、共産党も含めた構図にならなければならないので、そうなると4党を調整して、それぞれの候補者が立候補しようとしている状況を、どういうルールでこれ調整するのかということを現実的に考えると、やはり無理であろうと思う」 一方、前回選では野党共闘の結果与野党一騎打ちとなった3区と8区の二つの区で自民党候補を破った立憲民主党。今回の選挙では共闘関係に陰りが見えていますが、党県連の源馬代表が2日 朝、取材に応じました。 (立憲民主党県連 源馬 謙太郎 代表) 「野党のこれからの戦い方については、これは地域で何かするということではなくて党本部同士でこれから胸襟を開いて話をしてくことだと理解している。なので、党本部の対応を待ちたい」 また、国民民主党県連の田中会長も、2日、取材に応じ、「野党間で緩やかな連携をしていく」と話しました。 (国民民主党県連 田中 健 会長) 「共闘という形ではなく、"緩やかな連携"を静岡はしているので、同士としては、もう今から、なかなか一本化するとか1つになるというのは難しい」「あくまで対自民・非自民は、皆さん同じ思いなので、そこで頑張っていくしかないと思っている」 石破総理率いる新内閣のもと、決選の日が近づく衆院選。打倒・自民を掲げる野党が、どのような戦いを見せるのでしょうか。