トランプ氏、1次政権支えたヘイリー氏とポンペオ氏を「政権に招くつもりはない」
【ワシントン=淵上隆悠】米国のトランプ次期大統領は9日、自身のSNSでニッキー・ヘイリー元国連大使とマイク・ポンペオ前国務長官について、「現在検討中の政権に招くつもりはない」と述べた。いずれも第1次政権を支えた実力者だが、トランプ氏を批判した過去や方向性の違いが影響したようだ。
ヘイリー氏は、今回の大統領選に向けた共和党の予備選で、3月に撤退するまでトランプ氏と党の候補指名を争った。7月の党大会でトランプ氏を支持する演説を行ったが、指名争いでは「トランプ氏には混沌(こんとん)がつきまとう」などと激しい批判を展開した。
ポンペオ氏は、米メディアに新政権の国防長官候補と伝えられた。ただ、ポンペオ氏は過去に自著でトランプ氏がロシアのプーチン大統領に融和的な姿勢をとったことなどを批判していた。ロシアの侵略を受けるウクライナへの支援を重視しており、トランプ氏の立場とは異なる。
トランプ氏は新閣僚の人選で忠臣や選挙戦の功労者を重用し、自身に批判的な人物は排除するとみられている。