「必然の一発」「現実ではないようだ」ジャッジ、ハーパー、スキーンズら球宴スター達は大谷翔平の驚愕3ランをどう語ったか?
MLBオールスターゲームが16日(日本時間17日)、米テキサス州アーリントンで行われ、ドジャースの大谷翔平(30)は、ナ・リーグの「2番・DH」で先発出場し、3回に4度目の球宴出場で初本塁打となる先制3ランを放った。これで米球宴で史上初となる勝利投手と本塁打をマーク。並み居るスーパースター達が大谷の一発に驚愕した。大谷は3打席立ち、四球、3ラン、空振りの三振だった。 【画像】大谷がモデル系“へそ出し”金髪アスリートとツーショット
「ミッドサマークラシック」の夜に鮮烈な花火を打ち上げたのは大谷だった。3回無死一、二塁で回ってきた大谷の第2打席。28歳にして球宴初出場となったレッドソックスの先発右腕、タナー・ホークがカウント2-0から投じた3球目だった。インサイドに抜けて甘く入ってきた88.7マイル(約142.8キロ)のスプリットを捉えた。 「ちょっと(バットの)先気味だったが、いい角度であがったので十分入るのではないかなと」 大谷は確信歩き。ライトを守るヤンキースのファン・ソトは一歩も動けない。打球速度103.7マイル(約166.9キロ)、飛距離400フィート(約122メートル)を記録した先制3ランがライトスタンドの中段に吸い込まれた。3万9343人と発表されたグローブライフ・フィールドを包んだのは歓声ではなく、驚きに似たどよめき。笑みを浮かべてダイヤモンドを回った大谷は、三塁ベースを回る手前でドジャースでお馴染みのセレブレーションポーズを作った。 FOXスポーツが中継した会見の中で大谷は「オールスターで打てていなかったので、いいヒットが出たことで自分としてはホッとした」と振り返った。 日本人選手としての球宴本塁打は、2007年にサンフランシスコでイチローがマークしたランニング本塁打以来2人目。大谷は、当時、13歳。「小さい頃だったので記憶は曖昧で覚えていない」。ドジャースの選手では1996年に野茂英雄の“強打の女房”として日本でも知られたマイク・ピアザ以来、28年ぶりの本塁打となった。 ロサンゼルスタイムズ紙は「ダグアウトでは、ドジャースのチームメートのフレディ・フリーマンが祝福で腕を動かし、タイラー・グラスノーの口はぽかんと開いていた」と、その瞬間の様子を伝えた。 大谷曰く、ベンチ内では、ナ・リーグを代表するスーパースター達から「ナイススイング」「グッジョブ」と声をかけられたという。 29本塁打でナ・リーグの本塁打争いでトップを走る実力を示した。勢ぞろいした両リーグのスーパースター達が大谷のアーチに驚愕した。 MLB公式サイトによると、ナ・リーグで最多得票を獲得して4番を打ったフィリーズのブライス・ハーパーも「とても凄かった。ホークは、スプリットを真ん中に残してしまい、大谷は自分の仕事をやり遂げた」と、失投を一発で仕留めた精度を絶賛した。 一方の大谷は、試合前にハーパーと共に打撃練習を行い「どんな練習をしているのかを見て勉強になった」という。 打たれたホークは、昨年までシーズン最多が6勝の投手だったが、今季は、ここまで19試合に先発して8勝6敗、防御率2.54とブレイクして初めて夢舞台に選出された。 MLB公式サイトによると、ホークは、こう悔やんだ。 「もう少し低めか(ストライク)ゾーン外を狙った。私が許した(大谷の3ランを含めた)4本のヒットのすべては良いボールだったが、相手が最高のプレーを見せていれば簡単にアウトにはならない。各チームのトップの1人、2人と対戦していれば、少しばかり多くの罰を受けることがある。(大谷という)優れた打者が素晴らしいシーズンを送っている。あのスイングに穴は多くない。私にできることは投球をできるだけしっかりと決めることだった」
【関連記事】
- 約12億円の豪邸選びはデコピンと真美子さんに配慮?!大谷翔平が購入したロス新居にはバスケットコートと芝生の庭…プールと暖炉にミニ映画館まで…米不動産サイトは内部写真を公開
- 「大谷翔平の本塁打を見て全米の子供達が外に出てバットを振っているだろう」米球宴で被弾したレッドソックス右腕が“粋な表現”で大谷の凄さと影響力を語る
- なぜ大谷翔平は米球宴で最多得票を獲得できないのか…「惚れ込むのが難しい」秘密主義とド軍の努力不足…DH部門で1位も全体で6位…ロス地元紙が解説
- なぜバウアーはメジャー復帰できないのか…米メディアが「クラブハウスの“癌”だった彼と誰もプレーしたくない」と独自見解…横浜DeNA時代の激怒シーンも理由のひとつに
- まだいちゃもん?「MLBは(疑惑を)隠蔽している」大谷の“賭博問題”調査を終結したメジャー機構に大手金融会社コンプライアンス責任者が疑問を投げかける…米紙報道