12日未明、JR鹿児島本線の川内駅で貨物列車が脱線する事故があり、川内と隈之城の間の上下線で終日運転を取りやめました。 JR九州とJR貨物は会見を開き謝罪したうえで、「直近の点検では、列車やレールには問題なかった」と説明しました。 JR九州によりますと12日午前3時ごろ、12両編成の食料品などを乗せた貨物列車が川内駅を出発した直後に、前の3両が脱線しました。 運転士にケガはありませんでした。 列車は線路の切り替えポイント付近で脱線していて、運転士は「強い揺れを感じたため非常ブレーキを使った」と話しているということです。 12日午後、JR九州とJR貨物は会見を開きました。 (九州旅客鉄道・海老原毅鹿児島支社長) 「この度は川内駅構内で貨物列車脱線事故を起こしました。お客様、 関係のみなさまに大変ご迷惑を かけました。申し訳ございません」 　謝罪したうえで「直近の点検ではレールや列車には問題はなかった」と説明しました。 (九州旅客鉄道・海老原毅鹿児島支社長) 「設備の状態に異常がなかっということを本日きちんとデータで確認しています」 この影響で、上下線65本が運休し、JR鹿児島本線の川内と隈之城の間の上下線で、終日運転を取りやめました。 通勤、通学の時間帯を直撃し、12日朝の鹿児島中央駅は混雑しました。 (高校生) 「ちょっと悲しかった。学校に早く行きたい」 川内駅でも。 (高校生) 「7時33分に乗ろうと思って来たら止まっててずっと30分くらい待っている。遅刻すると思う」 一方、国の運輸安全委員会は12日午後2時半ごろから鉄道事故調査官2人を派遣し、事故の原因を調べました。 (鉄道事故調査官・髙橋正樹さん) 「出発してまもないところの分岐の近くで脱線痕があるということだけが分かっている」 JR九州によりますと復旧のめどは立っておらず、川内と隈之城の間は13日も始発から運転を見合わせます。12日は約7000人に影響が出たということです。