捜査関係者が一部報道機関に情報を漏らした…公選法違反の疑いで告発された鹿児島県議の小園成美氏、県警本部長宛てに抗議文
鹿児島県警の捜査過程が不適切だとして、県議会の小園成美議員(自民、指宿市区)が12日、県警の岩瀬聡本部長宛てに抗議文を出した。小園氏によると、昨年4月の県議選で戸別訪問したとして、公選法違反の疑いで告発されていた。「県警は選挙と無関係の人に連絡したり、捜査の見通しを報道機関に漏らしたりしている」と訴えている。 鹿児島県警の相次ぐ不祥事を集中審査へ 県議会が前首席監察官ら3人を参考人招致
同日、県警の担当者に抗議文を手渡し、県庁で会見した。会見などによると、選挙運動の様子を撮影した動画に基づき捜査が進められている。小園氏は戸別訪問を否定した上で「二十数年前に選挙を手伝い、今は難病で入院する事務員にも連絡があった。非常識で看過できない」と強調。捜査関係者が一部報道機関に「来年1月に立件する」と情報を漏らした疑いがあると指摘した。 小園氏は、県警の一連の不祥事に対する言動を念頭に「県警批判を封殺する圧力と感じている。捜査過程を見直し、情報漏えいの有無を確認した上で、県民と県議会に報告するよう強く求める」と話した。 県警総務課は取材に対し「内容を確認して適切に対応する」とコメントした。
南日本新聞 | 鹿児島