吉田麻也が語る“アウェイ”の大変さ「空気に呑まれちゃってリズムがつかめなかったりする」
吉田麻也がパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「吉田麻也のチャレンジ&カバー」(毎週月~金曜14:55~15:00)。リスナーの切実なお悩みや質問に、世界の一線で戦ってきた経験や思考を基に、吉田麻也が90秒でアドバイスを送ります! 11月13日(月)の放送では、サッカーにおけるアウェイゲームの大変さについて語りました。
<リスナーからのメッセージ> 「プロで活躍している選手は、みんなメンタルが相当強いと思いますが、そんな強靭なメンタルでも“ホーム”“アウェイ”が違うと、プレイにも影響が出ますか?」 吉田:日本の皆さんは“そんなにホームとアウェイで戦い方を変えなくてもいいのでは?”と思うかもしれませんが、やっぱりヨーロッパは、ホームとアウェイの差が大きいんですよね。特にダービー(同じ地域に本拠地を持つチーム同士の試合)になるとすごいです。例えば、ドイツのボルシア・ドルトムント(のホームグラウンド)に行ったら、ものすごく(サポーターの熱気に)呑まれますね。あとはアンフィールド(イングランド・リバプールFCのホームスタジアム)も。 どうしても(アウェイの)空気に呑まれちゃってリズムがつかめなかったり、相手のテンポを変えることができないことが多々あります。だから、監督によっては「最初からシンプルに戦おう」「守備的に戦おう」と指示されることもありますし、統計でも“ヨーロッパではアウェイで勝つのは難しい”と出ています。 ちなみに僕は、このあいだシアトルに行って試合をしたのですが、シアトルのスタジアムは、アメフトの試合にも使われていて人工芝なんですよね。だから、相手は人工芝に慣れていて(僕らは人工芝に慣れていないので)すごく戦いづらかったんです。 その日、監督は戦う前から「(今日の試合は)勝ち点1でいい」と言っていて、僕は心のなかで“なんでだよ。勝ち点3を取らないとプレーオフにいけないだろう”って思っていたんですけど、案の定うまくいかなくて、最後に失点して負けてしまいました。監督は長くMSLにいるから戦い方も分かっているし、そういうところも経験が活きるんだなと思いました。 (TOKYO FM「吉田麻也のチャレンジ&カバー」2023年11月13日(月)放送より)