ソフトバンク守護神オスナ、いつもと違う「9回」で74日ぶり復帰 「一番良かったのはこのレベルで投げられた」 ポストシーズン見据え帰ってきたブルペン陣の柱
◆オリックス1―10ソフトバンク(14日、京セラドーム大阪) ソフトバンクのロベルト・オスナ投手(29)が74日ぶりに1軍復帰し、1回無安打無失点に抑えた。 ■どうしてこんな格好に…甲斐拓也ののけぞりハイタッチ【写真】 慣れ親しんだ9回のマウンドに帰ってきた。ただ、守護神としてセーブシチュエーションの登板を託されたわけではない。大量9点リードの場面。先頭のセデーニョを高め149キロの直球で空振り三振に仕留めると、内藤鵬はスライダーで左飛に打ち取った。来田涼斗は左飛と3人で締めた。10球、最速は151キロだった。 「筑後(の3軍戦)から2試合目だったけど、(1軍は)少し感じが違って、気持ちよく少し高まって投げられた。一番良かったのはこのレベルで投げられたことと、チームメートと一緒に野球ができたのがうれしい。もちろん結果も大事だけど、今日は結果よりもこのレベルの試合ができてファンの大歓声が聞こえた。ファンのために投げることができて本当に良かった」 1軍のマウンドは7月2日の西武戦(東京ドーム)以来。その後、下半身のコンディション不良のため同5日に出場選手登録を抹消された。腰の検査と治療のため8月2日に渡米し、9月6日に再来日。10日の3軍戦で実戦復帰すると、スピード合流を果たした。 倉野信次投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)は「いきなり9回はリスクが大きい。まずは違うポジションでやって、状態を見て早い時期に(抑えに)戻ってもらいたい」と説明しており、本来のクローザーではなく、登板を重ねて、状態を上げることを優先する。復帰登板を見守った倉野コーチは「もちろんマックスではないが、現段階ではちょっと安心した。出力もだいぶ戻ってきている」とうなずいた。 リリーフ陣では勝ちパターンの松本裕樹、藤井皓哉が離脱中。現在はダーウィンゾン・ヘルナンデスが代役の守護神を務めているが、オスナが状態を上げ、9回にはまることが一番望ましい。小久保裕紀監督は「1軍でしっかり状態を上げることを目的にしている。クライマックス(シリーズ)に向けても非常に大事なところだという判断で1軍に呼んでいる」と話した。ポストシーズンでの守護神復帰に向け、貴重な一歩を刻んだ。(小畑大悟) 【#OTTOホークス情報】 【おすすめ記事 小久保監督一問一答完全版】 「シルエットがほっそりして」【▼小久保監督一問一答完全版は下記関連リンクから▼】から
西日本新聞社