スポーツ界変える選手輩出を!3年目迎えたジャパンウインターL、鷲崎代表の思い
今年で3年目を迎える「ジャパンウインターリーグ」が11月23日から沖縄県内で開催される。国内外からプロを目指す選手たちが、トライアウトを兼ねたリーグ戦を行い、スカウトたちにアピールする場だ。1年目は66人、昨年は101人が参加。今年は初めてNPBから西武、楽天、DeNA3球団の選手が参加し、130人以上が参戦予定となっている。 同リーグの鷲崎一誠代表(33)は「陽の目を見ない場所に光を…というコンセプト。世界中の選手たちが集まってきて、スカウトに見てもらうリーグです。昨年は20人以上が独立リーグと契約したり、スカウトの方は40球団以上来ていただいた。大谷選手の効果もあって、日本でプレーしてみたいという選手が増えている。3年目は手応えを感じています」と話す。 同代表は佐賀西から慶大に進み、野球に打ち込んだ。だが、大学時代はリーグ戦出場はかなわず、引退後に米国のウインターリーグでプレーした経験を持つ。「僕自身がカリフォルニアのウインターリーグで試合に2カ月出られたというところで(大学時代の)悔しかった気持ちが成仏した。僕みたいな選手って多いと思っていて、プロでも社会人でも試合に出られていなくて、もうちょっと試合に出たらうまくなれるのにみたいな選手がいるなと気づいた。僕がアメリカに行ってなかったら立ち上げていないでしょうね」と振り返る。 今年は中国の次世代の代表選手を担う若手の有望選手が来日するなど、参加選手は球場近くのホテルに宿泊し、6チームに分かれ、約1カ月間で20試合をこなす。7イニング制で、1日3試合。同リーグのスタッフが技術面はもちろん、メンタル面のアドバイスを送る環境も整っている。社会人野球の選手も実戦経験を積むために、昨年に続き参加する。昨年はアメリカから最速156キロの剛腕も参加するなど、年々、レベルは上がっている。 日本で唯一のウインターリーグ。プロを目指す若者のためのリーグでもあるが、鷲崎代表の夢は大きい。 「ジャパンウインターリーグの出身者たちがスポーツ界を変えてくれることが夢かなと思っている。プレーヤーで一流になる人もいれば、このリーグで出会った仲間と何かをやるという人もいたり、ここで諦めて、じゃあビジネスで頑張ろうと、そこから羽ばたく人もいたりしていいと思う。分かりやすい指標としてプロ野球選手になったとかメジャーで活躍したというのは出てくればいいなと思います」 今年はスポーツチャンネル「DAZN(ダゾーン)」が全試合を無料ライブ配信することも決定。注目度はさらに上がりそうだ。(記者コラム・川島 毅洋)