鈴鹿央士が〝カラスと話せる〟研究者役 来春公開「花まんま」でクセ強キャラ挑戦
俳優、鈴鹿央士（24）が来春公開の映画「花まんま」（前田哲監督）に〝カラスと話せる〟研究者役で出演することが8日、分かった。人気小説家、朱川湊人氏が2005年に直木賞を受賞した短編集を原作に主演俳優、鈴木亮平（41）と女優、有村架純（31）扮する兄妹の不思議な体験を描く作品。鈴鹿は妹の婚約者を演じ、映画用に設定が追加されたクセ強キャラで物語にスパイスを与える。 子供のままごと遊びで作った花のお弁当を意味する「花まんま」。鈴鹿が心温まる兄妹の物語に〝華〟を添える。 映画は早くに両親を亡くした兄妹の物語。大阪の下町で生きる熱血漢の兄・俊樹（鈴木）は亡き父と交わした「どんなことがあっても妹を守る」という約束を胸にフミ子（有村）を守ってきたが、妹のある秘密が明らかになるという内容だ。 鈴鹿は俳優デビューからわずか5年ながら、放送中のフジテレビ系「嘘解きレトリック」で月9に初主演している注目株。今作ではフミ子の婚約者で動物行動学の助教・中沢太郎を演じる。 原作では最後の一行でちらりと姿を見せる程度の人物だが、映画では設定が追加。髪を整えるのも忘れてカラスの研究に没頭するあまり、カラスと会話できるようになったという仰天の役どころで、「カラスと話せる研究者というキャラクターには驚きました」としながら、撮影では根気強くカラスとの対話に挑戦。その会話が、どう物語に関わるのか注目だ。 演技経験が豊富な鈴木や有村とは初共演で「一番多くの時間を過ごし、数多くのことを学ばせていただきました」と刺激を受けた様子。メガホンを執った前田監督の作品は、昨年3月公開の映画「ロストケア」に続く2作目の出演となり、「監督をはじめ、現場の皆さんが明るい雰囲気を作ってくださったおかげで、のびのびと演じることができた」と感謝した。 ファンタジーの要素も含む重厚な物語については「身近で大事な人が思い浮かんだり、生きていることを改めて大切にしようと思える作品。台本を読んで何度も泣いてしまいました」と告白。来春の公開に向けて「早くこの作品を見ていただきたい、そんな思いでいっぱいです」と映画の〝開花〟を心待ちにした。 ★兄・鈴木の幼なじみ役はウイカ
俊樹の幼なじみで、お好み焼き屋の看板娘という映画オリジナルキャラクター、駒子役はファーストサマーウイカ（34）に決定。「全世代に響く、温かい家族愛と不思議なストーリーに引き込まれる作品」とアピールした。フミ子が抱える秘密に関係してくる繁田家の父・仁は酒向芳（65）、長男・宏一は六角精児（62）、長女・房枝はキムラ緑子（62）が演じる。
