元AKB48片山陽加さん、PC使えなくても「会社員向いているかも」と思えたワケ
――そんな状態から、現在は1人でYouTubeの編集もできるように。 触りながら覚えるという感じだったので、動画編集もYouTubeなどを見ながら独学で学びました。でも好奇心はもともと旺盛だったので、毎日が刺激的で楽しかったですね。それで会社員向いているかも! と1年目からやりがいを感じていました。
番組企画で吉本芸人にプロポーズされるも……
――社会人として仕事ができるようになったなと思うようになったのは、いつ頃ですか? 最近です(笑)。1年目はゲーム部門にいたのですが、ゲーム部門が吸収されたので親会社の『Clouds』に異動する形になって。現在は社員満足向上のリーダー的役割を担当しているので、社内広報みたいな感じの活動を行っています。 社員のみなさんが円滑に気持ちよく仕事がするために、社内イベントを開催したり、個々で話を聞いたりしていますね。 ――Cloudsはどのような業務をされている会社なんでしょうか。 一般の方には馴染みがないかもしれませんが、会社で出社した時にICカードで打刻ができるシステムなどを作っています。ゲーム部門にいた時のように、メディアなどに出て広報活動をする機会はなくなりましたが、元AKB48という肩書きを使って弊社をアピールしていければと思っています。 ――過去の話されるのが嫌だとかいう元タレントもいますが、片山さんはまったくないんですね。 AKB48がすべての始まりなので、求められたりその経験が生かせるのであれば使っていきたいと思っています。広報としてはまだ一人前ではないので、今の私の強みといえるのはそれぐらいしかないので。 ――芸能活動が今のお仕事に役立っていると思う部分は? コミュニケーション能力を培えたことですね。AKB 48に加入したばかりの頃は人見知りな性格だったんです。でも握手会でいろんな方と接するうちに鍛えられました。最初の頃なんて“ありがとうございます”しか言えなかったですから(笑)。 ――握手会に参加される方は年上の方が多いですしね。 それまでは学校の先生以外と年上の方と話すことがなかったので、何を話していいのか戸惑いましたね。多くの方と接するうちに、その場の空気感を察することができるようになったり、初対面の人とも堂々と話せるようになったのは握手会のおかげです。今の会社の社長にも、そのコミュニケーション能力はすごいことだよと褒めていただきました。 ――現在のお仕事も充実している感じが伝わってきます! 仕事、プライベートのトータルでは、今が人生でいちばん充実していると思います。AKB48時代は毎日が刺激的でしたが、プライベートを楽しむ余裕がなかったので。週末は休めるので、ゴルフと着付けを始めるなど趣味も増えました。 ――ちなみに結婚願望は? 結婚はしたいのですが、本当に相手がいなくて。モテ期って3回訪れると言われますが、AKB48時代に全部使った? ってぐらい縁がなくて(苦笑)。卒業してから恋愛は経験しましたが、結婚したいと思える人にはまだ出会えていないんです。 元メンバーで結婚している人も多いですが、みんなどうやって出会ったの? と聞きたいぐらい(笑)。まだ社会人2年目なので、今は仕事の方をもっと頑張りたいというのも大きいかも。 ――昨年3月にABEMAで放送された『愛のハイエナ』では、片山さんに会いたいから芸人になったという吉本興業所属のお笑いコンビ『ブルーレディ』田中凌さんにプロポーズされる企画が放送されました。 お話をいただいた時は本気だと思っていなかったんです。でも企画を通して本気っぷりが伝わってきて、こんな私でも誰かの人生に影響を与えることができていたんだと嬉しくなりました。プロポーズ自体は断ってしまったのですが、AKB48時代は大変なことも多かったけど、活動していた期間は無駄じゃなかったんだなと思えました。 AKB48だけでもものすごい人数のメンバーがいて、卒業と加入を繰り返しているのでもう片山陽加というメンバーがいたこともみんな忘れているんじゃないか……と思っていたので。