子ども虐待対応のプロを育成する実践型大学院を開設
山梨県(81万6300人)は、24年4月に子ども虐待対応のプロを育成する実践型大学院として人間福祉学研究科人間福祉学専攻修士課程を山梨県立大学に開設する。虐待対応や保育現場での虐待早期発見と子どものケアなどが行えるスペシャリストの養成を目指しており、定員は1学年5人の10人。 同研究科修士課程では、子ども家庭福祉分野や保育・幼児教育分野、ソーシャルワーク分野などで活躍できる能力として、①虐待相談業務や心理的ケアの高度な知識と技能、②多職種と連携して虐待リスクのある子ども・家庭への包括的な支援体制を構築できる能力、③理論と実践を結びつけて新たな知見を導き出し、効果的な制度改革や政策等を提言できる能力の修得を目指す。 昼夜開講制で働きながら学べる授業体制とし、授業は平日夜間(週2~3日)と土曜に行い、オンライン授業と対面授業を併用。子ども虐待領域を柱に、子ども理解領域、ソーシャルワーク領域の関連科目から幅広く選択履修できるようにし、児童相談所や児童養護施設等での実習・演習と専門的な指導助言を融合し、経験の理論化を図っていくのが授業の特徴。 虐待対応のプロ育成に特化した大学院は全国初となる。 (月刊「ガバナンス」2023年12月号・DATA BANK 2023)
<株式会社ぎょうせい>