【ちくご情報局】ソフトバンク・宮里優吾インタビュー ホークスの三軍・四軍スター候補「『絶対に抑えてやる!』の気持ちで」
もっともっと頑張っている若鷹たちを知ってもらいたい! 上の舞台を目指して、三軍、四軍でキラリと光る活躍を見せる選手たちに迫ります。今回は、投げっぷりの良さとバッチリ決まった髪型もトレードマークの育成ルーキー右腕。オールスター明けからは二軍に合流。若き“原石”の成長を見逃すな! 取材=菅原梨恵 ※情報は8月4日現在、年齢は2024年の満年齢 【選手データ】宮里優吾 プロフィール・通算成績・試合速報
150キロを超える真っすぐが捕手のミットに突き刺さる。剛腕ルーキーは、あこがれの投手の背中を追い、負けん気で打者に向かっていく。 ──ルーキー年も半分を過ぎました。 宮里 何でも初めてなので、毎日、ワクワクで、充実しているなと感じています。試合で投げるのが好きなので、二軍でも投げるようになって、より楽しいですね。 ──プロに入ってからここまでの自分の成長、変化というところは? 宮里 自分ではあまり実感はないんですけど、成績とか見たときに順調には来ているのかなと。1年目はとりあえず大学でやってきたことを出す年にしようと思っていて。それで、どのぐらい通用するのか。そういう意味では、やってきたことができている感じはありますね。8月3日(ウエスタン・広島戦=タマスタ筑後)は、自分の失投でやられましたけど(苦笑)(※プロ初被弾)。 ──春季キャンプで右肘を痛めて(肉離れ)、リハビリ期間もあった。 宮里 やった(痛めた)ときは結構、落ち込んだんですけど、その後はポジティブに考えて。復帰するときはシーズンが始まっていると分かっていたので、しっかり治して合流したときにまくってやろうと。焦ってまたケガをするのが一番ダメだと思ったので、最初の試合に照準を合わせて、いいスタートが切れるような取り組みをしてきました。 ──具体的にはどんな取り組みを? 宮里 僕はもともとウエート・トレーニングが好きなので、そこは引き続きやりつつ。あとは途中から尾形(尾形崇斗)さんがリハビリ組に来たので、投球動作のトレーニングとか、投げ方もちょっといじってもらったりして。後半は教えてもらったことを継続してやっていましたね。 ──あこがれの尾形投手からも多くを学んでいたんですね。 宮里 尾形さんを初めて見たときから、投げっぷりの良さ、全身をダイナミックに使う投球もすごく好きで。ストレートの質とかも、すごく惚れ惚れしました。ホークス入団が決まってからは1度、教えてもらいたいなと思っていた。僕もどちらかと言ったら真っすぐで押す投球が持ち味のパワー系なので。ちょうどいいタイミングでリハビリでかぶって、いろいろと教えていただけて、すごくうれしかったです。本当に知識がすごくて、教えていただいたことを実戦したら、余計な力が入ることなく投げられたりしたんですよね。
──そんな尾形投手にも負けない自身の強みは? 宮里 やっぱり、気持ちの強さかなと思います。バッターが立つとめちゃくちゃ燃えるのが、自分でも分かるんですよ。「絶対に抑えてやる!」みたいな。負けたくないんで。二軍で、さらに気持ちが入った。もっともっと投げていきたいです。
週刊ベースボール