最新ショップとカフェで感じる、ノスタルジックなバンコク。【タイのデザイン&アート】
手仕事とヴィンテージを探しに、レトロな路地散歩。
伝統建築や文化を守りつつ、時代に合わせてアップデート。そんなレトロ可愛いカフェやギャラリー、ショップを巡って。 東南アジア随一のハイパー都市バンコク。けれど路地へ入ると、レトロな一面に出合える。チャイナタウンに位置するバーン・トロックもそのひとつ。60年間誰も住んでいなかった築100年の実家を蘇らせたのは、ロンドンで建築を学んだ4代目。「タイルや窓枠は当時のもの。歴史にこそ価値がある。次の100年に繋げたい」と語る。 カフェ、ナチュラをオープンした若き夫婦も「ここはもともと祖父母の果樹園。御神木も土地も守りたいけど続けるのが大変。それでカフェを始めたんです」と話す。自然を求めて訪れる客、従業員が増えたいまは、果樹園とカフェを両立している。家族の繋がりを尊ぶタイ人は、先祖の宝物を守りつつ、次世代へ繋ぐ試みを絶やさない。それがノスタルジックなバンコクを作り出している。
築100年の家がクリエイションの基地に。
Baan Trok Tua Ngork バーン・トロック トゥア・ゴーク チャイナタウン(ヤワラート)の通りに立つコロニアル様式の建物。現オーナー、ウィン・アサクルの曽祖父母時代からの家で、もとは5棟の長屋が並んでいた。「建物を未来に残すためにも再生したい」と、長屋の壁を取り払い、広いスペースに。家族の憩いの場だった中庭は、雨による劣化を防ぐため屋根付きの吹き抜けに改修。リノベーション後はレストランやバーが入り、人々が集える場所になる。
Baan Trok Tua Ngork バーン・トロック トゥア・ゴーク 306 Santiphap Road, Pomprap Sattruphai tel:非公開 ⓂWAT MANGKON 営)10:00~22:00 休)火 入館無料 ※リノベーション中のため7月末まで休業 @baantrok
国内から集めたヴィンテージで通りを盛り上げる火付け役。
Road of Cinnamon ロード・オブ・シナモン カルチャースポットとして注目されているのが、チャイナタウンのソンワット通り。ここで店を営む3人組が、もっと地域を盛り上げたいと始めたのがこのヴィンテージショップ。8割がメイドインタイの手仕事で、ラーマ5世時代のお守りからベンジャロン焼き、チェンマイのセラドン焼きまでさまざま。通りの新たな顔になりそう。