センバツ高校野球 栃木、2校出場 作新学院/石橋 選手紹介/8 /栃木
◇積極性抜群1番打者 作新学院 高森風我中堅手(2年) 俊足巧打のリードオフマン。1番打者は、ボールを見極め、相手投手に球数を多く投げさせるのが一つのセオリーだが、「初球を仕留められたら相手の調子を崩せる」と積極的な打撃を身上とする。 競輪選手の父と、幼い頃からスクワットや自転車でのトレーニングを共にし50メートル6秒の足を鍛えてきた。昨秋の県大会、関東大会では、打率5割超と大当たり。本塁打を含む6本の長打を放った。センバツでは「自分の出塁が点に直結する」と意気込む。 試合前には、中学生の頃から好きだという歌手の長渕剛さんの歌を聴いて気持ちを高める。「応援してくれている人たちへプレーで恩返ししたい」。宇都宮市立一条中出身。182センチ、83キロ。【井上知大】 ◇捕手経験し守備磨く 石橋 大金莉久中堅手(2年) 昨秋の県大会では、新型コロナウイルスに感染した選手に代わって急きょ、捕手を務めたが、「センターにこだわりがある」と元の守備位置に戻った。 小学3年で野球を始めた時から中堅が定位置だ。「最初はただ足が速いだけで、全くうまくなかった。もっと強さを追い求めたい」と技術を磨いてきた。中堅の魅力を「カバーの範囲が最も広く、周りを冷静に見ないといけない。チームを後ろから支えられる」と語る。 捕手を経験して、握り替えのミスがなくなり、肩もより強くなったと実感している。「父も親戚中に電話して喜んでくれている。チームを鼓舞できるプレーを見せたい」と誓う。小山市立小山中出身。172センチ、73キロ。【鴨田玲奈】=つづく