ウォルマートの広告事業を強化するリテールメディア戦略とは
広告事業がグループの収益性をけん引する見通し
Walmartは2021年にWalmart Connect社を設立。設立当時の声明で、最高顧客責任者のジャニー・ホワイトサイド氏は「Walmartグループのオムニチャネルメディア企業として、自社独自の方法で顧客企業にサービスを提供できるビジネスを構築しました」と説明しています。 ┌────────── 顧客企業に提供する広告サービスを拡大することで、Walmartの経済圏だけでなく、その先のパートナー企業や消費者に対しても価値を生み出しています。(ホワイトサイド氏) └────────── 設立以来、Walmartグループの成長に向けて広告ビジネスを加速させており、最近ではVIZIOの買収を発表。買収額は約23億ドルで、狙いはVIZIOの広告ソリューション事業を取り込むことによるWalmartの広告事業を強化です。 Walmart Connect社の事業は急速に成長しており、2023年11月-2024年1月期(第4四半期)では、売上高が前年同期比で22%増加しました。 ┌────────── 広告出稿は食料品の出品に比べて利益率が高いため、広告が今後も大きな役割を果たし、Walmartの収益性をけん引していく可能性が高いでしょう。(WalMart 最高財務責任者(CFO) ジョン・デイビッド・レイニー氏) └──────────