<西園寺さんは家事をしない>ドラマPに聞く第6話の見どころ “横井”津田健次郎の大人のカッコよさが炸裂?
西園寺さんと楠見、横井のラストシーンは、私自身が原作を読んで思わず「キャーッ!」となった場面だったので、「ドラマでも絶対にすてきに再現するぞ!」と気合いを入れていました。楠見と横井が西園寺さんの手を掴む場面は、若菜さん、松村さん、津田健次郎さんとスタッフ全員で、「原作では手はこうなってましたよね」と、原作を思い浮かべながら話し合い、こだわったカットになっています。視聴者の方にもドキッとしてもらい、この後どうなっちゃうの?とワクワクしてもらえたら……という思いを込めて作り上げたシーンです。
◇第6話ではガスト横井の優しさ、大人のカッコよさが炸裂?
第6話は、“偽家族”も西園寺さん自身も新しいフェーズに入っていく回になると思います。ここまでで“偽家族”という関係性の実態がなんとなく掴めてきたような気がしていた西園寺さんたちでしたが、家族とはそう簡単ではないもの。西園寺さんの中にも、楠見の中にも、何か新しい感情が芽生えたようですし、どんどん複雑な感情や言語化できない思いが出てきて、その思いが交差していきます。
さらに、横井も西園寺さんにグッと気持ちを向けていくので、第6話は横井の存在感がぐっと濃くなっていく回でもあります。横井は原作でもすごくすてきなキャラクター。ドラマでは津田さんに演じていただいているので、大人だからこそのカッコよさを一緒に作っていきたいなと考えていました。そこで大事にしているのは、カッコよさというのは、スマートさだけじゃないということ。取り繕って自分を良く見せるのではなくて、素の自分を見せられるとか、自分が考えていることを素直に伝えて知ってもらうことができる。そんな、大人で素直な人だけができる、カッコつけないカッコよさがあると思うんです。
横井はこれまで、ミステリアスな人に映っていたと思いますが、YouTuberとしてのサングラス姿からは想像できないような素顔があることは視聴者の方にも少しずつ伝わっているのではないかと思います。そこをさらに踏み込んで、横井が一体何を考えているのか、人とのつながりをどう捉えているのか。そんな彼の姿を津田さんが本当にチャーミングに演じてくださっています。