妻に薬物投与し性的暴行させた元夫に禁錮20年、50人有罪 仏南部
(デートラインの地名を修正しました) Juliette Jabkhiro [アビニョン(フランス) 19日 ロイター] - フランス南部アビニョンの裁判所は19日、10年近くにわたって妻に薬物を投与して性的暴行を行い、意識不明の状態で何十人もの男にレイプさせたとして、元夫のドミニク・ペリコ被告に禁錮20年の判決を言い渡した。 被害者の元妻ジゼル・ペリコさん(72)は実名を明かして3カ月に及ぶ裁判に臨んだ。ジゼルさんと50年間婚姻関係にあった元夫は罪を認め、求刑通りの刑が言い渡された。他の被告50人も強姦、強姦未遂、性的暴行で有罪と認定されたが、求刑よりも軽い3─15年の刑期となった。 ドミニク被告はインターネットで募った男らに薬で意識を失った妻を暴行させ、コンピューターからは暴行の様子を撮影した映像や写真が多数見つかった。 被告の多くは夫婦が仕組んだ合意の上でのゲームだったとして、レイプではないと主張していた。 ジゼル氏は公判で「私は何も悪いことはしていない。恥じるべきは彼らだ」と証言し、フランス国内で大きな関心を集めた。判決後、公開審理とした自身の決断を後悔していないと話し、「今、女性も男性もそれぞれ尊重し理解し合いながら調和して生きていける未来をつかみ取れることに確信を持っている」と語った。 支持者らは刑が軽すぎると非難したが、ジゼルさんは判決を尊重すると語った。ドミニク被告の弁護士は、控訴を検討していると述べた。