ジェラルド・ジェンタの「クレドール ロコモティブ」が限定300本で復活!──GQ新着ウォッチ
セイコーは、クレドールの誕生50周年を記念した限定モデル「ロコモティブ」を8月9日(金)から発売する。 【写真を見る】気になる価格とスペック、ディテールをチェック!(全12枚)
クレドールとジェラルド・ジェンタの特別な関係
復刻モデルはジェラルド・ジェンタの手描きスケッチにオマージュを捧げ、オリジナルモデルのデザインを忠実に再現しつつ、現代解釈したものだ。 「ロコモティブ」の復活にあたり、セイコーが重視したのはジェンタへの敬意だったという。 クレドールがブランドならではのオリジナリティを持った「唯一無二のデザイン」を追求し、開発した「クレドール ロコモティブ」は、1979年に発売。そのデザインを担当したのが、時計デザイナーのジェラルド・ジェンタだった。 今回の復刻モデルでは、オリジナルの開発時にジェンタが描いていた1枚のスケッチから彼の想いを汲み取り、当時実現できなかったスケッチの詳細なデザインを再現したという。
詳しく見ていこう。 蒸気機関車を着想源とするグレーがかった黒色ダイヤルには、機関車から吹き出す蒸気のような繊細なパターンを施した。このパターンは、デザイナーがオリジナルのスケッチを再解釈して作成したレンダリングに基づき、約1600本の線を1本ずつ機械で彫刻。見る角度や光の入り方によって様々な表情を見せるダイヤルは本モデルの特徴となっている。 「ロコモティブ」のアイコンである六角形のケースやベゼルは、機関車がモチーフ。6本のねじは長期的な使用に適した機能ねじを採用している。12時位置のインデックスはスケッチにならって1本から2本へと変更した。 りゅうずの位置もスケッチに忠実に、4時位置に合うよう調整。ベゼルからケースサイドにかけて仕上げ分けを施したケースは全体の美しさを際立たせている。ケースとブレスレットには、ステンレススチールよりも軽く錆びにくい、ブライトチタンを採用した。 ブレスレットも「ロコモティブ」たる重要なデザイン要素の1つだ。中留側に向かって、細部まで丁寧に作りこまれたテーパー駒や、六角形の中駒が特徴で、高度な技術で作られたブライトチタンのブレスレットは、快適な装着感と高い耐久性を備えている。
また、ジェンタの大胆なデザインコードはそのままに、現代の技術によって機能面のアップデートを加えている点は見逃せないところだ。 ムーブメントはクオーツを搭載したオリジナルモデルから変更。クレドール専用に、薄型自動巻メカニカルムーブメントを開発した。 搭載するのはメカニカルムーブメントのキャリバーCR01。薄型の3針メカニカルムーブメントに仕上げることによって、クオーツムーブメントを搭載したオリジナルモデルと同様に、厚さ9mm以下のエレガントなフォルムを実現した。