雪道の運転に要注意!「止まれない…」雪道の危険性を記者が体験…”急”な運転を避けて
これから本格的な降雪期を迎える新潟県内では雪道や凍結した道路での運転に注意が必要だ。 【▶動画で見る】凍結した道路で急ブレーキをかけてみたら… 事故を防ぐにはどのような点に気をつければいいのか、記者がその注意点を体験取材した。
雪道の危険性を記者が体験
12月11日、報道機関を対象に行われた雪道運転訓練。 訓練では通常の路面のコースと、凍結した路面を再現したコースが用意された。この2つのコースを記者が実際に車を運転し、その路面の違いについて体験する。
急ブレーキかけても「止まれない…」
凍結した路面のコースを時速50キロで走行し、急ブレーキをかけると… 記者:「全然止まれない」 教官:「いまので20mくらい進んだ」 記者:「自分の思っている2~3倍進んでしまう」 通常の路面で急ブレーキをかけた時と比較すると…通常の路面ではブレーキ地点から約10mの地点で停止したのに対し、凍結した路面ではその倍以上進んでいた。
また、凍結した路面でS字に走行してみると… 記者:「全然曲がれない」 スリップして車体が回転してしまった。
“ブラックアイスバーン”に“わだち”に注意…
また、冬は積雪量が増えると、除雪によって車道が狭くなったり、「わだち」ができてハンドルをとられたりすることがある。 また、これから気温が低くなると一見濡れたアスファルトのようにみえる路面でも実は凍結しているブラックアイスバーンの可能性もある。
「急」な運転は控えて!”NO3急”で事故防止
こうした雪道での危険を防ぐためには急発進や急ブレーキなど「急」がつく運転をしないことが大切だ。 【急発進】発進する際はアクセルを軽く踏み、ゆっくりと発進を。 【急ブレーキ】また、急ブレーキをかけることでブレーキロックが起こり、ハンドルの制御がきかなくなる可能性もある。早めに危険を予測し、数回に分けてブレーキを踏むポンピングブレーキを意識することが重要。 【急ハンドル】スリップを防ぐため急ハンドルも厳禁だ!カーブ手前で減速を徹底することが重要だ。 警察は「NO3急(ノーサンキュー)」を合言葉に雪道での安全運転を呼びかけている。
昨冬もスリップによる人身事故多発…
県警本部交通企画課の井上雅彦交通指導官は「止まれないで追突する事故や対向車線にはみ出して対向車と正面衝突する事故が増える。時間と心に余裕を持った運転をしてほしい」と呼びかけた。 昨年度は12月から3月にスリップによる人身事故が95件発生し、1人が死亡した新潟県内。 冬道では急がず、焦らず、時間と心に余裕を持った運転を心がけることが事故防止につながる。