「ゼクシオ13」はつかまった高弾道が打ちやすい! 【ヘッドデータ分析で判明】
13代目のヘッド重量はゼクシオ史上最大!
ここからはクラブ設計家であり、凄腕シングルの松尾氏に実測データをもとに「ゼクシオ13」ドライバーの性能を試打インプレッションとともに分析してもらいます。 クラブの重さは実測で285.8g(以下、すべて実測値)と軽いですが、クラブ長さが前作から1/4インチ短くなったとは言え、まだ実測で45.63インチと長く、しかもスウィングウェイトがD3.2と「大きい」ので、クラブの振りやすさの目安となるクラブ全体の慣性モーメントは292万g・㎠と「大きく」なっています。この数値は、ドライバーのヘッドスピードが46m/sくらいのゴルファーにとって、タイミング良く振りやすくなっています。
ヘッドは、全体的に前作の12代目と似たオーソドックスな丸型形状となっていますが、13代目のヘッドは横幅が少し広くなっています。 そして、強いフックフェースとかなり平らなフェース面が特徴で、球をつかまえるイメージと、シャローフェースによる球の上がりやすさがイメージできるヘッドになっています。 実際に試打したところ、アドレスではアップライトなライ角、強いフックフェース、大きめのリアルロフトの3点セットで、高弾道でつかまった球が想像できます。 試打クラブは10.5度で標準『MP1300』のSシャフト仕様でしたが、シャフトはかなり軟らかめの設定で、ヘッドスピードが38~40m/sくらいのゴルファーでも十分に扱えそうです。前述の通り、前作よりもクラブ長さが1/4インチ短くなっているのも特徴で、その分少し振りやすくなっています。 ヘッドの重心深度が深く設定され、13代あるゼクシオの中では最大のヘッド(左右)慣性モーメントになっているため、芯を外れたミスショットに対する寛容性も高くなっているのも特徴です。同時にヘッドのネック軸回りの慣性モーメントも「非常に大きく」なっており、基本ダウンスウィングでのヘッドの返りが遅くなっていますが、強いフックフェースで調整されています。 ヘッド重量は歴代のゼクシオの中では「最も重い」設定となっており、ヘッドの重みを感じながらスウィングしやすく、適度なバックスピンも入って弾道は安定しています。そして高いインパクト音と爽快感、クラブとしてのやさしさも継承されています。 PHOTO(ヘッダー)/Takanori Miki
週刊ゴルフダイジェスト