【プレビュー】J1昇格へ王手をかけるのは。東京Vと千葉の“ライバル”同士が味スタで激突|Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】11月25日と26日にかけてJ1昇格プレーオフ準決勝が開催。26日、味の素スタジアムでは東京ヴェルディとジェフユナイテッド千葉が激突する。
天国か地獄の決着をつけるときがやってきた。勝てばJ1昇格に王手がかかり、負ければ来季もJ2での戦いが決まる。そんな決戦に挑むのが、東京ヴェルディとジェフユナイテッド千葉だ。ともに「オリジナル10」と呼ばれるJリーグ創設期からあるチームである一方、ここ10年以上はJ2暮らしが続く“古豪”同士。ライバルを蹴落とし、上に行くのはどちらのチームだろうか。 3位でレギュラーシーズンを終えた東京Vからすれば、負けなければ決勝戦に進めるのは大きなアドバンテージだ。リーグ戦42試合を戦い31失点はリーグ最少の数字であり、その堅守は今季のチームを支えた大きな武器である。GKマテウスを中心とした堅い守備がこの一戦でも大きなカギを握る。 ただ、大事なのは最初から守りの姿勢に入らないこと。そもそも城福ヴェルディの信条はアグレッシブさにあり、掲げるのは攻撃的なフットボール。自分たちから仕掛ける姿勢を貫きたい。先に1点を取ってしまえば、それは大きな価値をもつ1点になるだけにキックオフと同時にまずは鋭く力強く前へ出て行く意識を示したい。 緑の復活へ。ホームの味スタでライバルに負けていいわけがない。熱血漢の城福浩監督を先頭にヴェルディがジェフに襲い掛かる。 6位でプレーオフに滑り込んだ千葉は、小林慶行監督就任1年目でこのステージまで辿り着いた。苦しみ抜いた前半戦を経て挑んだ後半戦では破竹の勢いで勝点を積み上げ、あれよあれよと上位に進出。後半戦は13勝5分4敗と高い勝利を残し、8月から10月にかけては7連勝も達成した。 後半戦の21試合で無得点に終わったゲームが1つしかないように、快進撃を支えたのは得点力。複数得点を奪ったゲームも12を数えた。試合を重ねるごとに新人指揮官が目指すスタイルの浸透ぶりが結果から伝わってきた。この試合は、ノーゴールで終われば、それは即ち敗戦を意味する一戦であるが、そのレギュレーションは小林ジェフにとっては追い風になるかもしれない。 黄色の再起へ。アウェイと言えどスタンドの半分はジェフイエローに染まるだろう。小林監督にとってヴェルディは現役時代を過ごしたチームの1つ。古巣に挑む指揮官を中心に下剋上を起こしたい。