タイヤ管理画期的に 釧路トヨタ自動車、道内最大級センター誕生
釧路トヨタ自動車(坂根篤社長)は、北海道釧路町桂3にユーザー車両3300台分、1万3200本相当のタイヤを保管管理できる大型倉庫「釧路トヨタタイヤセンター」を建設。5日に竣(しゅん)工(こう)式を行い、関係者にタイヤ保管システムを披露した。「重いタイヤを運ぶのは大変」という高齢者や女性ユーザーの声に応え、道内で最大級の新システムを導入した画期的な施設が誕生した。 釧路トヨタタイヤセンターは、敷地面積約3200平方㍍、延べ床面積約1380平方㍍、鉄骨造1階建て、高さ約10㍍のタイヤ保管サービスを専門にした倉庫。協立建築デザイン事務所が設計し、タカオ工業が施工した。 竣工式には、坂根社長をはじめ、トヨタモビリティ釧路の工藤健雄社長やトヨタグループ関係者と、施工したタカオ工業の池田優社長らが出席し、建物の完成を祝った。 同センターは夏冬タイヤの交換時期に、釧路トヨタ市内店舗と釧路町桂木の芦野店の顧客のタイヤを預かる倉庫で、客がそれぞれの店舗にタイヤ交換を申し込むと、タイヤセンターのスタッフが各店舗に回収などに出向くため、客は重いタイヤを一度店舗に運べば、それからは季節ごとに持ち込む苦労から解放される。 しかもタイヤ1本ずつにQRコードがつけられているため、タイヤの溝の深さや万が一傷が認められた場合のデータまでが管理されるシステムが導入されている。 釧路トヨタの和田山博紀取締役は「これだけの規模のタイヤ倉庫は道内のトヨタグループでも初めてのこと。タイヤが大径化して重くなり、お客さまのトランクに4本が収納できなくなっている。タイヤを運ぶのが大変だというお困りごとを解決するため、建設に踏み切りました」と話している。
釧路新聞