大谷翔平、会心ガッツポーズ2戦連発2号は空砲 松井秀の日本人最多記録まであと2本 5連勝ならずも光ったマルチ 敵地ファンから大ブーイング
「カブス9―7ドジャース」(5日、シカゴ) ドジャースの大谷翔平選手が「2番・指名打者」で出場し、2戦連発2号を含む5打数2安打2打点だった。昨年7月27、28日以来、通算25度目の2戦連発だったが、勝利にはつながらなかった。メジャー通算173本塁打とし、松井秀喜のもつ日本人最多記録にあと2本に迫った。チームは敗れ、連勝は4で止まった。 【動画】体勢崩されながらもさすがのパワー 2戦連発の2号2ランに確信歩きする大谷 右翼ポール際に飛んだ打球がシカゴ特有の強風に負けることなくフェンスを越えた。飛距離116メートル。大谷が初球のチェンジアップを最後は右手一本になりながら運んだ技ありの一発だった。 4点を追う五回だった。カブスの先発右腕ヘンドリクスと3度目の対決。捉えたのは初球のチェンジアップ。前の打席で一ゴロに仕留められた球種を逃さなかった。 ドジャース移籍後初本塁打でもあった2日前の1号の時は表情を崩すことなく、一塁を回る直言に控えめに右こぶしを握っただけだったが、この日は右こぶしを挙げて一塁を回った。ベンチに戻ると会心の笑みを浮かべた。 敵地リグレーフィールドで初めてプレー。初回は敵地ファンからブーイングと歓声を受けながら打席に入った。カウント1―1から低めの142キロツーシームを鋭く振り抜くと、時速171キロの打球が左中間を真っ二つに割った。滑り込むことなく二塁を陥れ、後続の四球と左越え打で三進。6番T・ヘルナンデスの2点中前適時打で先制のホームを踏んだ。 三回は一ゴロ。カウント1―2と追い込まれ、外角低めのチェンジアップにバランスを崩された。本塁打の後の2打席はいずれも外野フライに倒れた。最後の打席は2点ビハインドの八回2死一塁の場面。この日の5打席の中で一番大きなブーイングを受けた。 試合はドジャースが初回に2点を先制。先発ミラーが初回3者連続空振り三振の快投で好スタートを切ったが、二回に打者一巡の猛攻で5点を失った。3月29日のシーズン初登板で6回無失点の快投を披露した期待の右腕がまさかの2回途中KO。五回の攻撃で大谷の2号追撃2ランなどで一時は1点差に詰め寄ったが、あと1本が出なかった。