中国がカルバン・クライン親会社を調査、新疆関連商品に対する「差別的措置」の疑いで
中国商務省が9月24日、「カルバン・クライン(Calvin Klein)」や「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」の親会社であるPVH社を、新疆ウイグル自治区産の綿花をボイコットしている疑いがあるとして調査することを発表した。
同省はPVHに対し、過去3年間に新疆ウイグル自治区に関連する商品に対して「差別的措置」を行ったかについて、30日以内に書面で説明することを要求。PVHの対応によっては、同社を「信頼できない事業体リスト」に追加する可能性を示唆した。 「信頼できない事業体リスト」とは、中国での正常な市場取引原則に違反しているとされる外国企業に対する対抗措置。リスト入りした企業は中国への輸入を制限されたり、国内投資や関係者の入国の禁止、就労許可の取り消し、罰金などのペナルティーが課される。 同省は調査理由として「中国企業の合法的な権益が損なわれ、中国の主権、安全、発展の利益が危険にさらされた」と説明。なお同発表後、PVHは声明を発表していない。