「先輩の意地は見せられましたね」と話した取鳥雄吾、15日の最終日は6Rは町田太我と連係

　松戸競輪場のナイター競輪「第20回サマーナイトフェスティバル(G2)」が14日に2日目が終了した。2日目の4Rで1着の取鳥雄吾(29歳・岡山=107期)に話を聞いた。 　2日目は地区的に佐々木豪と一緒だったが、お互いに単騎を選択したレースだった。レースは取鳥が内から行って先行し、追い上げる形となった佐々木が番手に嵌まった。佐々木が番手から捲り上げたが、取鳥はしっかり併せ切って今節1勝を挙げた。単騎での先行だったが、後ろの動きを確認していて余裕を感じられた。 「本当は先頭まで出るつもりはなかったんです(苦笑)。行けるところまでしゃくろうと思っていたら、前まで出ちゃったんです(苦笑)。内に山田君、外に豪ちゃんでアンコになってしまうと思って前に出た。後ろに豪ちゃんがいたのは分かったし、全体は見えていた。あとは気合で踏みました。(佐々木が捲って来たところは)初日に失敗してしまったので、2コーナーで踏もうと思っていた。もう、脚が一杯です」と出し切ったような表情をしながらレースを振り返った。 　2着となった佐々木が「自分が未熟なばっかりに単騎単騎になってしまった。もっと頑張らないと」というコメントを残していたが、かなり気持ちがこもっていたように見えた。 　それに対して取鳥は「豪ちゃんのことは好きだし、別に嫌いだから別でやったんじゃない。これからの期待を込めて、今回は別でやった。もっと2人で強くなるための別線でした。(番手から捲ってきていたので)珍しく頑張っているなと(苦笑)。(押し切れたので)先輩の意地は見せられましたね」と最後はニヤリ。先輩ならではの考えもあったようだ。(アオケイ・宮本記者)