桃太郎のチームにはモデルが実在した!? 勝運が上がる吉備津神社にてランパンプスが合格祈願!
寺内:鬼に奥さんがいたのもびっくりだけど、自分を倒した相手の食事を作らせるっていうのも不思議ですね。 上西:古代の習俗なんですけども「食事の世話をする」というのは完全に降伏しますという意味なんです。 小林:そうなんだ! 上西:さらに「温羅」は「自分はあなたの第1のしもべとなって、このあたりの人に賞罰を与える役割をしよう」と、「禍あれば釜の音が荒らかに鳴る」といったお告げをしました。そして、賞罰を与えるというのが「市民に吉凶を知らせる」といった役割になったという伝承がありまして、釜が鳴ることから「鳴釜神事」というのが行われるようになったんです。家内安全ですとか、受験の合格祈願とか、いろいろなことでお願いに来るんですが、御竈殿に行って鳴釜神事を受けると、釜の鳴る音で神様のお答えを頂戴できるんです。 寺内:成敗した鬼が一番のしもべとなって賞罰を与えるっていうのはわかりやすく言うとどういうことなんですか? 上西:褒めることと罰すること、つまり、良いことと悪いことをお知らせしますということです。
小林:それはここ以外にやっていたりするんですか? 上西:常設で絶えずやっているのは吉備津神社くらいかなと思います。御祈祷を申し込まないと受けていただくことはできないんですけれども、案内板にQRコードがありまして、動画で様子も見れますので、是非ご覧いただけたらと思います。 小林:受験生が参拝する時に「こうした方がいいよ」みたいなことはありますか? 上西:御本殿の前でお祈り、拝んでいただいて、学問、芸能の神様をお祀りする一童社に参っていただければ。絵馬もございまして、そこでは祈願トンネルというのがありますので、多くの受験生が絵馬をかけていかれます。
寺内:トンネルになってるんですか? 上西:絵馬掛けは普通、壁みたいになっていますが、吉備津神社ではトンネル状になっていまして、側面に絵馬が掛けられるようになっています。長い受験戦争をトンネルに例えて、抜けたら明るい世界が待ってるよということですね。 小林:そのほかに吉備津神社の見所はございますか? 上西:国宝の御本殿や、その横の壮大なお社以外ですと、やはり10万坪の広い境内を長い廊下が繋いでいる回廊が見所になります。200間の長廊下と言いまして390m弱の長さとなっております。とにかく皆さん「長い」と驚かれますね。地形のままに造成せずに建てられていますので、曲線が美しいと言われています。