【バドミントン全英オープン】志田千陽/松山奈未は決勝進出。「先週の悔しさも意識しながら決勝を楽しみたい」(松山)
3月16日に開催されたBWFワールドツアー・全英オープン(バーミンガム・Super1000)5日目は、各種目準決勝が行なわれた。決勝に進出した志田千陽/松山奈未のコメントを紹介する。 志田千陽/松山奈未 女子ダブルス準決勝:櫻本絢子/宮浦玲奈に2-0で勝利 ――今日はどんなプランで臨んだか 志田 相手のスピードや攻撃に対して、自分たちが引いてしまうイメージがあったので、ディフェンスから自分たちのリズムでどんどん攻めていく気持ちと、相手が前に走ってくるのが速いので、そこにハマらないように球回しをしていこうと思ってました。 松山 試合前は不安な気持ちがありました。今回は試合もあまり多くできてないですし、会場の感じもそこまでつかめてない感じが自分の中にあったからです。最初は不安でしたが、出だしが自分たちのペースで入れたし、そこからペースも上がっていきました。相手は疲れがあったと思うので、そこでミスをしてくれた。自分たちのラッキーな場面が今日は多かったので、それが勝ちにつながったと思います。 ――速いラリーで勝負しようとしたのか 志田 そこに付き合い過ぎてもよくないなとは思っていました。自分たちが上からの打点の時は、どんどん積極的に行こうというイメージです。 ――2ゲーム目前半は、相手のリズムになっていた 松山 少し風はあった気がしますが、最初はそこに合わせられなかっただけです。でも相手が(コートの)後ろに押してきているのはわかったので、まずはミスをしないことを意識しながら。相手がどこかで仕掛けてくるのはわかっていたので、そこを待つような形で我慢してました。 ――フランスオープンに続き、2週連続で決勝進出 志田 2大会優勝をめざしてここまでやってきたので、決勝に進めたことはうれしいです。 松山 決勝の舞台に立てることがすごくうれしいです。全英の会場の雰囲気はすごく好きですし、この大会でタイトルを取ることの意味は大きい。明日はもう1回頑張って、優勝したいと思います。 ――先週の決勝では、悔しい思いをした(※中国の陳清晨/賈一凡ファイナルゲームになり、先に20-15でマッチポイントを握りながら逆転負け) 志田 最後に攻めきれなかった自分の弱さというのを、本当に身に染みました。逆に“世界一ってこうなんだな”って見られたことはプラスだと思っています。次に同じような局面があれば絶対攻めようって決めてます。あの経験もマイナスにとらず、次は絶対にっていう気持ちで今はいるので。明日は絶対リベンジしたいと思います。 松山 先週は本当に悔しかったです。でも、あの中国ペアに今までボコボコにされていたのを、あそこまでいけたと考えて、自分たちのプラスにしたい。明日は先週の悔しさもですけど、そういうことも意識しながら、決勝は楽しみたいと思います。
文/バドミントン・マガジン編集部 写真/BADMINTONPHOTO