朝ドラヒロインのダブル司会発表も盛り上がらぬ『紅白』機運…低視聴率&不祥事で局内に漂う“しらけムード”
大晦日の恒例となっている『NHK紅白歌合戦』。早くも2024年の司会者が、有吉弘行(2年連続)、橋本環奈(3年連続)、伊藤沙莉(初)、そしてNHKからは鈴木奈穂子アナと発表されている。一方、出演者の情報についてはいまのところ、まだ発表されていない。 【画像あり】2024年「『紅白』出なくていい歌手」ランキング【紅組編】 NHK内部の局員は、『紅白』の出演交渉をどう見ているのだろうか。本誌が複数の局員に取材してみると、彼らの穏やかならざる心境が垣間見えた――。 あるNHK関係者は「まだ詳しい話は耳に入りません」としつつも、どこか冷めている局内の雰囲気をこう言い表した。 「『紅白、あまり盛り上がっていないですね。局内も“しらけムード”って感じですよね』と語っていた職員がいましたよ。 別の、芸能部門をやっている同期職員は、『紅白』はブレイクスルーを見つけるのが難しい、と話していました。つまり、ある程度のアイデアはやり尽くしてしまっていて、どうしても変わり映えしないものになってしまう、ということです。 今年らしくしようと『能登、がんばれ』みたいなことをやっても、わざとらしいですしね。かといって、それに変わる番組提案もありません」 「今年らしい」でいえば、女性司会者2名が、どちらも連続テレビ小説のヒロインというのがポイントだろう。現在、放送中の『おむすび』主演の橋本と、9月まで放送されていた前作『虎に翼』主演の伊藤がコンビを組む、まさに“朝ドラ布陣”が決まっている。そのため、各作品の主題歌が披露されるのではないか、と期待が寄せられているのだ。しかし、ここにも苦境が……。 「2人の起用に関しても、局内は『パッとしない』『ありきたり』と冷ややかですね(笑)。なにせ『おむすび』が不振なので……。どちらかといえば『虎に翼』頼みでしょう。 ただ『おむすび』関連でいえば、作品の舞台である平成初期に流行した、安室奈美恵さんの電撃復活が悲願なのではないでしょうか」(同前) 別のNHK関係者も、司会者の発表に関しては渋い顔をしていた。 「ほぼ話題になりませんでしたよね。有吉さんと橋本さんは、2年連続ですから……。先日、話題になった“旧ジャニーズ解禁”も、間違いなく紅白に合わせて来たわけですが、見え透いたタイミングでの発表に、視聴者からの冷たい反応もたくさんネット上でささやかれていました。こうした状況を見るに、今年の『紅白』は例年以上に厳しそうですね」 2023年は、K-POP勢が多すぎると指摘があがり、史上最低の視聴率を記録した。これらの反省を踏まえ、方針転換はあるのだろうか。 「視聴率だけでなく、若者へのリーチや、NHKプラスの登録獲得も重要な指標なので、若者に人気というエビデンスさえあれば、相も変わらずK-POPを出すと思います。とはいえ、STARTO ENTERTAINMENTは起用を解禁したばかりですから、まずは映画などが決まっているメンバーがいるグループから、3組くらいが出場する“作戦”ではないでしょうか」(同前) 局内が盛り上がっていないのは、不祥事が相次いでいるのも影響しているようだ。 「国際放送での『尖閣諸島』発言が問題になり、それで辞任した傍田賢治理事が、わずか1週間後に再雇用されたことで、問題が再燃しました。そのあたりから、急激に“しらけムード”が蔓延しています。局内でも『世間に顔向けできない』といった雰囲気があって、『紅白』の浮かれた感じにみな、冷ややかなのかと思います」(同前) 歌手にとって究極の晴れ舞台だった『紅白』の姿は、もはやない。
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