トランプ氏「NATO、米国を公正に待遇しなければ脱退も考慮…FRB議長の交代計画ない」(2)
交代か続投かに注目が集まっていた連邦準備制度理事会(FRB)首長のジェローム・パウエル議長については任期保障意思を明らかにした。トランプ氏は「パウエル議長を交代させるのか」という質問に「NO。そのようには考えていない」と答えた。続いて「私がそうしろといえば彼はそうするかもしれないが、私が(残れと)要請するならばおそらく(辞退)しないだろう」と付け加えた。 トランプ氏は大統領選挙期間、政策金利など米国の通貨政策を決めるFRBについて何度も不満を表わした。あわせて自身が再選した場合、パウエル議長を更迭する場合もあるとの考えを表明してきた。だが、この日トランプ氏がパウエル議長の残りの任期を保障すると話すと、ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「政治的独立性が命のFRBに垂れ込めていた不確実性を解消した」と評価した。 トランプ氏は出生市民権制度廃止計画は今も変わらないかと問う言葉には「もちろんだ」と答えた。米国で生まれたすべての人々は市民と規定する米国憲法を行政命令で迂回することができるかという質問に「我々はそれを変えなければならない」としながら「米国だけがこのような制度を持っている唯一の国だ。話にならない」と話した。 トランプ氏はまた、この日のインタビューで第2期政府になれば政敵に対する報復を指示しないと話した。ただし「彼らが処罰を受けるところは見たい」と話した。トランプ氏は2021年1月6日の議事堂乱入事態を調査した議会特別委委員は監獄に行くべきで、同事件で有罪判決を受けた人々を直ちに赦免するという意向を明らかにした。「私は非常に速かに行動するだろう。就任初日に」としながら「彼らは数年間、汚くおぞましいところに閉じ込められていた」と話した。 トランプ氏は性的暴行容疑などで非適格論争に巻き込まれたピート・ヘグセス国防長官指名者に対する支持を再確認し、上院承認通過に自信をのぞかせた。そのうえで「ピートは今うまくやっているようだ」とし「彼は軍を愛しており、人々がそれに気づき始めた」とし「他の多くの人々と共に彼の指名のために努力する。多くの上院議員が私に電話をかけてきて彼(ヘグセス)が素晴らしいと話した」と伝えた。 あわせて、来年1月20日の就任辞に含まれるメッセージは「統合」になるだろうと話した。トランプ氏は「我々は統合を、成功を話すだろう」としながら「基本的に我が国を一つに結集させることになるだろう」とした。 今回のインタビューはトランプ氏の大統領選挙勝利後初めての公式メディアインタビューとなる。6日に事前録画され、2日後に放送された。