経営者らが「手作り劇」上演 事業承継テーマに課題共有 福島県中小企業家同友会フォーラム
事業承継をテーマに経営者らが手作りした劇が22日、福島市のウェディングエルティで開かれた福島県中小企業家同友会全県企業家フォーラムで上演された。老舗納豆メーカーを舞台にした喜劇。出演者は女性による会社の継承や海外出身の社員の教育など、現代の中小企業を取り巻く課題についての思いを伝えた。 県北地方の経営者ら10人が出演し、社長、社長の妻、社長夫婦の娘と夫、従業員などを演じた。社長の認知症を疑った周囲が会社の後継者を決めるため頭を悩ませる物語。 社長夫婦の娘の夫を後継者にしようと画策し、嫌いだと言っていた納豆を無理やり食べさせようとするなどして笑いを誘った。最終的には幼い頃から製造現場を見てきた社長夫婦の娘が継承することになった。娘を演じた山口小百合さんは「女性が経営の最前線に立つのが当たり前になる世の中を実現するために今後も活動していきたい」と語った。 フォーラムには県内各地の経営者ら約320人が出席した。演劇の後、若者に選ばれる企業、伝統と革新などをテーマに六つの分科会に分かれて議論した。臨時総会も開き、来年4月から2年間の次期会長として斎藤記子会長を再任した。