【ミャンマー】国内避難民、政変後に322万人
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の推計によると、ミャンマーで2021年2月に起きたクーデター以降、国内で避難生活を送る人は12月16日時点で322万人だった。政変前から避難している人を合わせた総数は350万人を超えた。 21年2月以降の国内避難民の地域別割合は、国軍と民主派武装組織「国民防衛隊(PDF)」の戦闘が激しい北部ザガイン地域が39.0%で最大。以下、◇中部マグウェ地域=7.9%◇西部ラカイン州中部=7.3%◇東部カイン(カレン)州=6.9%◇中部バゴー地域東部と南部タニンダーリ地域=ともに6.5%――などと続いた。 21年2月以降、北部の州・地域からインドなど周辺国へ避難した人の数は12月16日時点で7万900人だった。周辺国への避難・亡命を希望する推定人数は、11月末時点で約110万人に上る。 クーデター前から避難生活を余儀なくされている人は27万人で、ラカイン州中部と北部カチン州が大半を占める。