【MLB】今季好成績を残したニック・マルティネスがオプトアウトの権利を行使 FA市場に出るのは3年連続
今季レッズで好成績を残したニック・マルティネスはオプトアウトの権利を行使してFAとなった。日本球界で活躍したあと、2021年オフに4年2550万ドルでパドレスと契約したマルティネスは、4年契約の1年目が終了した時点でオプトアウトの権利を行使し、3年2600万ドルでパドレスと再契約。1年後、パドレスとマルティネスの双方がオプション行使を拒否し、レッズと2年2600万ドルで契約した。来季は年俸1200万ドルだったが、マルティネスは複数年契約を目指し、来季の契約を破棄して再びFAとなった。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 現在34歳のマルティネスは日本球界からメジャーに復帰して3年目となった今季、42試合(うち16先発)に登板して10勝7敗、7ホールド、防御率3.10、116奪三振の好成績をマーク。自身初の2ケタ勝利をマークし、与四球率1.14も自己ベストを大幅に更新するなど、安定したピッチングが光った。 2022年は先発10試合・救援37試合、2023年は先発9試合・救援54試合、そして今季は先発16試合・救援26試合と先発・救援の両方をこなすことができる点が大きな武器となっており、チーム状況に合わせて臨機応変に起用できる投手として興味を示す球団は多いはず。今季は先発16試合で5勝5敗、防御率3.84、救援26試合で5勝2敗、防御率1.86をマークした。 今季はリリーフのほうが成績がよかったマルティネスだが、9月には5度の先発登板で4勝1敗、防御率0.83という素晴らしいピッチングを披露。来季の契約を破棄してFAとなり、目指すのは先発投手としての複数年契約だろう。これまでに結んだ4年2550万ドル、3年2600万ドル、2年2600万ドルという契約が示すように、獲得に大金を必要としないのもマルティネスの強みと言える。場合によってはリリーフを任せることもできる先発3~5番手として、興味を示す球団は多いのではないだろうか。