アナリストの失望の影に潜む「日本株復活」の意外な予兆…!これから株式市場に起こる「大逆転」の新たなシナリオ
決算予想で沈んだ日本株に「これから起こること」
日本の企業の業績予想が極めて控えめで、そのため株価が低迷するということは、長らく日本の株式市場の悩みのひとつだった。 【一覧】アクティビストの「次の一手」に便乗する…!「珠玉の28銘柄」はこちら 今年は特に企業側の弱気が目立っている。 過去最高益、日本株史上初の5兆円超の営業利益をたたき出したはずのトヨタ自動車が20%を超える減益予想を公表し、株価が急落を見せたことは記憶に新しい。 市場参加者、特に常に楽観的な予想で知られる証券会社のアナリストなどは、この企業の保守性に毎年悩まされることになる。アナリストの強気な自身の見通しと真逆の弱気な数字を会社が公表し、それによって株価が急落する事態が発生してしまうと、アナリストにとっては、投資家からの自身の予想に対する信頼性の低下と、推奨銘柄の株価の下落というダブルパンチを食らうことになる。 しかし、真剣に頭を抱えているアナリストには申し訳ないが、この企業側とアナリスト側の温度差は、ひとつの有望な投資アイデアとなる可能性がある。 概して「企業側は保守的」と言われ、「アナリスト側は楽観的」と言われるが、両者には過小評価、あるいは過大評価する理由が存在しているはずだ。少なくともこの両者の乖離(アナリストは楽観的、企業は保守的)が大きい銘柄は、企業側への上方修正の圧力の大きさへと読み替えることが可能となろう。 そこで、今回はこの会社予想とアナリストのコンセンサス予想との関係性について分析し、最終的に投資アイデアへと応用してみたい。 まずは、本当に企業は保守的であり、アナリストは楽観的であるのかという点を確認しておきたい。結論から言ってしまうと、「売上の予想」に対してはさほど保守的ではないが、「利益の予想」については、極めて保守的であることが分析によって明らかになった。
会社の「営業利益予想」が極めて控えめなワケ
図:「会社予想」と「アナリスト・コンセンサス予想」の業績の伸び率比較 この図は、本決算期を1月から3月としている東証の上場企業(金融除く)について、2025年1月期から3月期の売上高および営業利益の会社予想とコンセンサス予想の集計値の伸び率を比較したものである。 売上高については、会社予想とコンセンサスに大差はないどころか、ややコンセンサスの方が下回る状態となっている。しかし、それはおそらく誤差程度の乖離なので気にする必要はない。一方で、営業利益については、コンセンサスが会社予想を大きく上回っている。 会社予想がいかに保守的かは、数字で如実に表れているのだ。 とはいえ、この集計値の伸び率の数字だけでは、一部の巨大な企業の会社予想とコンセンサスの数字の大きな乖離に全体が引っ張られている可能性が否定できない。 そこで、会社予想がコンセンサスを上回った企業数の割合を算出してみよう。次の図のとおり、営業利益で会社予想がコンセンサスを上回ったのは28%しかなく、やはり、会社予想は保守的であることが分かる。 図:会社予想がコンセンサスを上回った企業数の割合 つまり、利益ベースで会社予想が保守的になるのは、数字として疑う余地のない事実であるようだ。
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