原発事故避難区域設定12市町村の教職員 復興の現状学び指導法考える 福島県双葉町で研修会
東京電力福島第1原発事故による避難区域が設定された福島県の12市町村の教職員を対象にした研修会は9月27日、双葉町で開かれた。参加者が被災地の復興の現状を学び、少人数の利点を生かした指導方法に理解を深めた。 約60人が参加した。東日本大震災・原子力災害伝承館を見学し、津波で流された郵便ポストなどを見て回った。町産業交流センターで、震災と原発事故の語り部から当時の経験談を聞いた。 広野小(広野町)と山木屋中(川俣町)の教職員が、各校で展開している教育の内容を発表した。参加者はグループに分かれ、適切な指導法などを協議した。富山大の松本謙一名誉教授が「子どもの主体的な学びを支える」をテーマに講演した。 県教委の主催、福島イノベーション・コースト構想推進機構の共催。原発事故発生前と比べ、児童・生徒の人数が減少している被災地の教育向上につなげようと、毎年実施している。