130人超死亡の山火事、実は「放火」 消防団員と林野当局者を起訴 南米チリ
チリの検察当局は、今年2月に発生した山火事を巡り、放火の疑いで消防団員と林野当局者の2人を起訴した。同国中部で発生したこの山火事で、130人超が死亡した。本来なら山林を火災から守るべき立場にある2人が、放火に手を染めた動機とは。 同国中部で発生したこの山火事で、130人超が死亡した。 当局は、消防団員のフランシスコ・イグナシオ・モンダカ容疑者が放火に関与したとみている。警察幹部によると、警察はモンダカ容疑者の犯行当時の動きを解明したという。 しかし当局は、農務省で森林火災防止を担当するフランシスコ・ピント容疑者こそが事件の黒幕だと話す。検察は、ピント容疑者は火災を起こすことで、役所での自分の仕事を維持したかったのが動機とみている。 今年2月に発生した山火事は、チリで発生した山火事としては過去10年で最悪の規模となった。当局は、火元となった場所4カ所から、それぞれタバコとマッチから成る装置を発見した。