「SL人吉」一般公開始まる JR人吉駅前 観光のけん引役期待
1/3
人吉市は17日、JR人吉駅前で3月に引退したJR九州の観光列車「SL人吉」の一般公開を始めた。お披露目式では、松岡隼人市長や同社の三浦基路・熊本支社長らが除幕。黒く光る車体が姿を現すと、会場は拍手に包まれた。 JR九州は3月、SL人吉を人吉市に無償譲渡する方針を表明。市は10月、保管されていた小倉総合車両センター(北九州市)から人吉駅に移送し、組み立てや清掃を済ませていた。102年前にSL人吉が完成した、11月18日に合わせて公開した。 式典で松岡市長は「人吉の観光をけん引してほしい」。三浦支社長は「地元の象徴としてかわいがっていただきたい」とあいさつ。人吉市相良町の公務員女性(34)は「身近な場所に帰ってきて、子どもたちも喜んでいる」と笑顔だった。 市は2025年度中に格納庫を設け、エアコンプレッサーで動く動態展示に切り替える予定。(金村貫太)